マックス・フェルスタッペンは、F1オーストラリアGPでのトロ・ロッソの対応に怒りを爆発された。予選5番手を獲得して上機嫌だったマックス・フェルスタッペンだったが、赤旗によるレース再開後から次第に流れは悪い方向に進んでいった。33周目にピットインした際にはチームの準備が十分に整っておらず、チームメイトのカルロス・サインツの後ろに順位を落としてしまう。
「タイヤに問題があると何回言ったと思う?」とマックス・フェルスタッペンは無線でチームを追及し、カルロス・サインツより先にピットに呼ばれなかったことに不満をこぼした。その後、カルロス・サインツの後ろで身動き取れなくなったマックス・フェルスタッペンは、サインツの前にいたジョリオン・パーマー(ルノー)をパスできるよう自分を先に行かせてほしいと何度か要求した。しかし、なかなかチームオーダーが出ないことにしびれを切らし、無線で「ふざけんな!」と吐き捨てたフェルスタッペンは、終盤にカルロス・サインツのリアに軽く接触してスピン。その後、体制を立て直したマックス・フェルスタッペンは、10位でレースをフィニッシュしている。レース後も怒りが収まらないマックス・フェルスタッペンは「本当にに頭にきたよ。クルマは最高なのに、10位なんてあり得ない」とコメント。見かねたトロ・ロッソのスタッフが、マックス・フェルスタッペンを落ち着かせるためにいったん報道陣から引き離したほど。リザルトに不満かと質問されたマックス・フェルスタッペンは「当たり前だ。(ロマン)グロージャンが初レースのハースで6位フィニッシュした・・・僕たちはそれよりずっとうまくやれていた」「最初はとても良かった。スタートは最高だった。そのあとも順調だった。最初のピットストップは良かったし、僕たちはいい位置にいた。誰も怪我をしなかったのは幸いだったけど、赤旗が出て以降は2回目のピットストップでコミュニケーションミスがあり、そのあとは運も悪くて良くなかった」 カルロス・サインツとの接触については「僕たちはタイヤが限界だったので接触してしまった」とマックス・フェルスタッペンは説明。また、ジョリオン・パーマーを抜くのに時間がかかったことについては「それは、間にいた誰かがもたもたしていたから・・・」と吐き捨てた。一方、カルロス・サインツは「マックス(フェルスタッペン)とチームでどんなやり取りがあったのかは知らない」とコメント。「なかなか興味深い内容だったらしいね。でも、僕的には何の問題もない」トロ・ロッソ内でマックス・フェルスタッペンとの緊張関係が問題に発展するのかと質問されたカルロス・サインツは「いや、少なくとも僕サイドからはないね」と述べた。