ストフェル・バンドーンは、今年、誰かの代役としてF1に参戦することになった場合には、前回より“はるかに準備が整っている”と語る。新型コロナウイルスへの感染や他の理由でドライバーが参戦できなかった場合に備えて、ストフェル・バンドーンはメルセデスと提携しているチームのリザーブドライバーとして待機している。
最近までフォーミュラEに参戦していたストフェル・バンドーンは、シルバーストンでの2連戦でセルジオ・ペレスが新型コロナウイルスに感染した際に代役を務めることができなかった。代わりにF1イギリスGPとF1 70周年記念GPでは、ニコ・ヒュルケンベルグが代役としてレーシング・ポイントから参戦し、1週目はエンジン問題によってレースをスタートすることができなかったが、2週目は予選3番手タイムを記録し、7位でレースを終えた。ステフェル・バンドーンは、メルセデスF1のシミュレーターとリザーブドライバーの役割を兼ねており、レーシング・ポイントだけでなく、2017年と2018年の2シーズンを戦ったマクラーレンのリザーブドライバーとしても待機している。実際、ストフェル・バンドーンのF1デビューは、マクラーレンのリザーブドライバーを務めていた2016年だった。負傷したフェルナンド・アロンソに代わって第2戦バーレーンGPに出場し、10位入賞を果たしている。その際、ストフェル・バンドーンは、スーパーフォーミュラのテストをしていた日本からバーレーンまで移動し、最小限の準備でマシンの手順を学習する必要があった。「あまり準備ができずになんとか戻ってきた感じだった」とストフェル・バンドーンは当時を振り返る。「今の方がはるかにマシンに飛び乗る準備はできていると思う」「しばらくF1カーを走らせていないので、最初は違和感があるだろうけど、メルセデスでシミュレーターでいろいろな作業をしているし、レースにも帯同しているのでまだかなりアクティブだ。少なくとも何を期待すればいいかはわかっていると確信をもって言える」「マクラーレンとはF1で数年走っているので、あそこのみんなのことは知っているし、飛び込むことになっても問題はないと思う」しかし、ストフェル・バンドーンは“誰かが病気になったり、何かが起こったことを意味する”のでそれを期待することはないと語る。「誰かが病気になることは望んでいないし、実際に飛び込みたいという欲求はない」「変なポジションだよね。いつ介入する必要があるかは本当にわからないけど、何かが起こったといしても僕は準備ができている」