ヤルノ・トゥルーリは、シーズン開幕からロータスで経験した全ての問題に苛立ちを感じていると語り、まったく運転していなかったようにさえ感じると主張している。「もちろん、簡単ではないだろうし、全てが不慣れで、時間が必要なことはわかっていた」とトゥルーリは語る。「でも、少なくとも運転はできると思っていた。それどころか4戦を終えて、一度もスタートしていないし、完走できたときもチェッカーフラッグを受けるべきだと決めたからで、決して理想的な状況ではなかった」
「僕のクルマには不運が続いているように思う。すべて僕のクルマにだけ起こる。これまで、僕の期待とはかけ離れている」「判断するにはまだ早いし、信頼性を判断するにはもっと時間が必要だ。タフだろうとはわかっていたけど、まだほとんど運転できていない。年末に判断するつもりだよ」トゥルーリのこれまでの最高順位はバーレーンとマレーシアの17位だが、どちらのレースでもトゥルーリのマシンにはトラブルが発生しており、最下位だった。対照的にチームメイトのヘイキ・コバライネンは、トラブルの少ないスタートをみせており、13位、14位、15位フィニッシュをしている。トゥルーリは、ロータスには競争力のあるクルマを作る時間はないと考えており、現時点ではコバライネンに勝つことが目標だと認める。「名目上では、確かに僕たちのチームはF1の新チームの中ではトップだ」「僕たちはトップシリーズで本物のチームのように運営している。でも、残念ながら時間が不足していてポテンシャルの10%くらいしか発揮できていない」「テストはないし、レース週末だけがテストして構造にオイルをさすチャンスだ。僕たちにとって、今年は見習いの一年だ。多くの構図的な問題がなくなり、新車のデザインに集中できる2011年にはポテンシャルをみせられるだろう」「今の僕の目標は、チームメイトの前に留まって、新チームの首位に立つことだ。残りはほぼ夢だ。Q2進出を考えることはできるけど、マレーシアのような天災が起こらなければならない」「コスワースエンジンとX-Trackギアボックスはパフォーマンス不足にほとんど影響を与えないし、10%以下だと思う。問題は他にある。ロータスに不足しているのは時間だし、僕たちの困難は主にそれが原因だ」「前もってもっと多くのプログラムを行う時間があれば、スタートするのに必要な構造やクルマ、ギアボックス、ハイドロリックシステムなどのすべてをもっとうまく準備できただろう。今は、そのような仕事の全てをレースごとに行っているところだ」