ヤルノ・トゥルーリが、3年ぶりにF1日本GPを開催する鈴鹿サーキットの印象を語った。鈴鹿はどんなサーキットでしょう?鈴鹿はとてもテクニカルで非常に難度の高いサーキットだ。高速コーナーと瞬時にクルマの方向を変えなければならない個所がたくさんあるから、ドライバーにとってはとても良いレイアウトと言えるね。スパにもかなり似ているけど、スパの方がコース全長が長いから、その分タフかな。鈴鹿にはタイプが異なるコーナーが数多くあるから、あらゆる状況で力を発揮できるように自分のクルマを準備しておく必要がある。それと...
鈴鹿のコースのどこが好きですか?鈴鹿はとても良いコースだから、1カ所だけを選ぶなんて無理だよ! F1カーに乗っていると、周回の最初にある高速コーナーの組み合わせは本当に楽しく、後半には高速左コーナーの130Rがあって、直後にハードブレーキングが必要なシケインが待っている。ここはかなりチャレンジングな場所だ。鈴鹿にはどんな思い出がありますか?鈴鹿に関しては、良い思い出と、悪い思い出が幾つかある。2003年には1回目の予選で自分が最速だったのに、2回目のセッションでは悪いタイミングで雨が降り、そのため僕は後方からのスタートになってしまった。そうした状況にもかかわらず、僕はレースでかなり速く、5位でフィニッシュできた。もしトップ6からスタートしていたなら、あのレースで優勝も可能だったと思う。鈴鹿に関して僕の最高の思い出と言えるのは、2004年にトヨタでのデビュー戦を走ったことだ。トヨタのドライバーとして初めて日本を訪れたのは本当に特別な体験だった上に、僕は1回目の予選で暫定ポールポジションを獲得したんだ。チームとファンの反応を目の当たりにし、素晴らしい気持ちだった。レースになるとクルマはそれほど競争力が高くなかったけど、それでも何が可能なのかを目の当たりにして良いモチベーションになったね。初めて鈴鹿を訪れたのはいつですか?実は始めて鈴鹿を訪れたのは僕がF1参戦を果たすより何年も前のことなんだ。あれは1994年のカートのイベントだった。その時、僕はアイルトン・セナ記念カップで優勝したんだ。それは僕にとってとても誇らしい瞬間だった。細かくは思い出せないけど、ヨーロッパでほとんどの人生を過ごしてきたイタリア人にとって、それまでとは違う体験で印象的だったのは確かだよ。これまで日本のファンとはどんな交流がありましたか?日本に関して最高なのは、鈴鹿であれ富士であれ、とにかく僕たちのサポーターの数が凄いということだ。トヨタの地元だけに、僕たちには大勢のファンがいるけど、僕自身にも日本に大きなファンクラブがあるんだ。レースが行われる週に日本で自分のファンのみんなと一緒にひとときを過ごすのは本当に楽しいので、今年もまた同じようなことができればと願っている。彼らのお陰で、まるで日本GPが僕にとって2つ目の母国GPのように感じられ、それが日本でのレースを特別なものにしてくれるんだ。日本にはたくさん友人がいて、日曜日には彼らと一緒にお祝いができればと願っている!日本GPでの目標は?今年の僕たちなら上位で競え、かなり強いはずだと考えている。だから僕も自分たちのホームグランプリで良いレースができればと願っている。僕たちにはトップ6に入れるだけの強さがあり、表彰台の近くを狙って行けるはずだ。日本のファンの皆さんには良いところをお見せして、喜んでもらえるような結果を届けたいと思っている。今週末、特に何を楽しみにしていますか?答えは簡単だ。僕のファンと一緒にひとときを過ごし、そして再び鈴鹿を走ることさ。