2月10日(金)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンの競技2日目となるデイ2がスウェーデンのトルスビューを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing WRTからヤリスWRCで出場のヤリ-マティ・ラトバラは総合2位につけた。また、同じくヤリスWRCを駆るユホ・ハンニネンは、SS5でアクシデントによりフィニッシュ後リタイアとなったが、マシンを修復し明日の再出走を目指す。
ラリー・スウェーデンのデイ2は、スウェーデンとノルウェーの両国で7本、計145.65kmのSSが行なわれた。前日のデイ1でベストタイムを記録し首位に立ったラトバラは、デイ2でもベストタイムを記録し一時はトップに立ったが、最終的には2位でデイ2を走り終えた。一方、手堅い走りで9位につけていたハンニネンは、SS5 のフィニッシュ直前で走行ラインを乱しコースオフ。その際、立ち木に激突しマシンのフロントまわりを破損してしまった。ハンニネンはSS5を最後まで走りきったが、ダメージがエンジンに及ぶことを避けるため、以降の走行を断念した。明日、2月11日(土)のデイ3は、サービスパークが置かれるトルスビューの東側エリアに広がる森林ステージが戦いの中心となる。SSは全部で7本、その合計距離は125.38km。リエゾンを含めた総走行距離は575.99kmに達する。SS11とその再走ステージであるSS14「ヴァルゴセン」は、有名なコリンズクレストのビッグジャンプで知られる。飛距離は最大40m以上に達するなど、WRCの中でも1、2を争うスペクタクルなジャンプだ。また、1日の最後にはカールスタードの屋外アリーナで、2回目のスーパーSSが予定されている。トミ・マキネン(チーム代表)2位という本日のヤリ-マティの結果はもちろん嬉しいですが、本当に大変なのはこれからです。明日は路面コンディションが今日よりもさらに均衡化し、皆が同じような条件で走ることになると思いますので、我々の真の力が試される1日となるでしょう。ここまでのところ、マシンの信頼性とパフォーマンスには満足しています。小さなミスでユホはリタイアとなってしまいましたが、マシンを修復し明日彼を再びコースに送り出したいと思います。我々にとって今年は学習の1年であり、アクシデントもその過程のひとつなのです。ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC#10号車)今日は、概ね満足のいく1日でした。最初のSSを走り終えた後、自分たちでセッティングを微調整したところ、マシンのフィーリングが好転しました。1日を通して良い走りをできたと思いますが、唯一、SS7だけは上手く走れませんでした。その同じステージをSS4として午前中に走った時は良かったのですが、再走となった午後のSS7ではなぜか自信を失い、力が入り過ぎてタイムをかなり失いました。それでも今日の結果には満足しています。マシンはほぼ完璧なので、明日のデイ3も集中力を切らさず戦い抜くつもりです。ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC#11号車)今朝はスローなコーナーでタイムを失っていた感じがしたので、サービスでマシンのセッティングを変更したところ、午後は走りがかなり良くなりました。そのため自信を持ってドライブしていたのですが、SS5の終わりでコーナリングラインが乱れ、マシンのフロントセクションを木にヒットして大きなダメージを負ってしまいました。ステージは走りきれたのですが、冷却系が破損していたので、エンジンを守るために走行を止めました。もし可能ならば明日再出走して、できるだけ多く経験を積み重ねたいと思います。【WRC】 ラリー・スウェーデン 2日目:ティエリー・ヌービルが首位に浮上
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