トヨタは、WEC最終戦バーレーン6時間レースの予選で2台のTS030 HYBRIDがフロントローを独占。最前列に並んで決勝レースのスタートを切ることとなった。アレックス・ブルツとニコラス・ラピエール、中嶋一貴のTS030 HYBRID #7がポールポジションを獲得。これにアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミとステファン・サラザンのTS030 HYBRID #8が2番手で続き、揃って最前列グリッドを獲得した。
今季のWECシリーズにおける予選システムは、2人のドライバーがそれぞれ最低2周のアタックを行い、各ドライバーの最速2ラップ、計4ラップの平均で争われる。空が暗くなっていく中、ブルツとサラザンが最初のアタッカーとして2周のフライングラップを重ね、チームにとって今季3度目、2戦連続となるポールポジションを獲得すべく、トップタイムを争った。ブルツはこの週末最速、そしてバーレーン・インターナショナル・サーキットでのLMP1カーのコースレコードを更新するラップタイムを叩き出した。 #7のステアリングを受け継いだ中嶋一貴もペースをキープし、ポールポジションを獲得。デビッドソンが2人目のアタッカーとなった#8が2番手で続き、トヨタ・レーシングは、ウェット下で争われた開幕戦シルバーストンに続く、今季2度目の予選最前列独占を果たした。 この日の午前中には、朝方の霧が晴れた日差しの中で、公式練習第3回目が行われた。チームは予選に向けたファインチューニングに集中し、#8のサラザンが全体の2番手タイムをマーク。#7はブルツのタイムで4番手となった。 明日30日(土)の決勝レースは、現地時間午前3時(日本時間午後9時)に今季最後の戦いの幕が切って落とされる。 TS030 HYBRID #7:(アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)公式練習第3回目:4番手(1分43秒907)25周予選:1番手(平均1分42秒449) アレックス・ブルツ #7: 予選での我々のパフォーマンスには非常に満足している。実のところ、午前中の公式練習セッションを終えてライバルのタイムを見た時点では、ポールポジション獲得は難しいだろうと考えていた。しかし、我々の予選は非常に順調に進み、最高の結果を得られた。予選アタック時のセットアップは上手く行き、チームも良くやってくれた。しかし、まだ仕事の1パーセントが終わったに過ぎない。6時間の決勝レースから見れば、6分間の予選はほんの一部だ。早く決勝レースを戦いたい。 中嶋一貴 #7: 非常に良い予選だった。我々は午前中の公式練習走行で使ったものとは異なるタイヤを使用していたが、非常に好感触だった。チームはセットアップで素晴らしい仕事をしてくれて、全てのパフォーマンスを引き出してくれた。また、私がコースインした時も良いタイミングで、他の車両に全く阻まれることのない、完璧な状況だった。アレックスのラップタイムが速かったので、決勝レースでも良い位置で戦えると思う。予選という最初の仕事を終えた今、後は6時間レースへと臨むだけだ。 TS030 HYBRID #8:(アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)公式練習第3回目:2番手(1分43秒871)28周予選:2番手(平均1分42秒781) アンソニー・デビッドソン #8:今日は本当に良い日になった。正直言って我々がこれほど速いとは思っていなかった。フロントローを独占するのは素晴らしいし、今年ドライコンディションでこれを達成したのは初めてだ。願わくば、明日のレースでも同様のペースで行きたい。予選の後半では、タイヤの磨耗がライバルに比較して若干良かったと思われる。しかし、決勝は長いレースなので、気を引き締めていかねばならない。 ステファン・サラザン #8:良いセッションだった。私が最初の1ラップを少し注意深く走ったのは、このセットアップとタイヤの組み合わせが自分にとって初めてのものだったからだ。危険は冒したくなかったので無理をしなかった。2ラップ目は良くなったと思う。チームの目標はポールとセカンドグリッドで、その通りになった。自分としては#8がポールであれば良かったけど、レースはまだこれからだ。チーム全員が本当に良くやってくれた。デビッドソンのアタックラップは素晴らしかったし、ブルツと一貴は本当に速かった。チーム全員にとって素晴らしい日となったね。
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