3年ぶりの開催となるFIA 世界耐久選手権(WEC)の日本ラウンドが富士スピードウェイで開幕。レースウィーク初日となる9日(金)は2度にわたる90分間の公式練習走行が行われ、TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ)のハイパーカー、GR010 HYBRIDが日本のファンの皆様の前で、サーキットを疾走する勇姿を初めて披露した。
今大会の舞台である富士スピードウェイは、ハイパーカー GR010 HYBRIDの4輪駆動ハイブリッド・パワートレーンが開発されたトヨタ自動車東富士研究所にほど近く、まさに生まれ故郷への凱旋走行となる。.昨年のWECシリーズチャンピオンである小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名が駆るGR010 HYBRID 7号車が、この日最速となる1分29秒948のタイムをマーク。これまでWECで8戦中7勝を挙げているホームレースでの更なる勝利へ向け、順調な滑り出しを見せた。また、今年のル・マン24時間レースを制したセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の8号車も好ペースで続き、チームメイトから僅か0.225秒差の2番手につけた。 レースウィーク初日から、平日にもかかわらず熱心な日本のファンの皆様がサーキットに集まり、トヨタのチームメンバーは待ちに待った日本でのレースで、温かな歓迎を受けた。9日(金)は朝方軽い雨が降ったものの、路面を本格的に濡らすまでには到らず、重い雲に覆われた空の下、気温は約23度のコンディションで、午前11時に公式練習1回目が開始された。7号車はコンウェイ、8号車はブエミがステアリングを握り、記念すべきホームにおけるGR010 HYBRIDの公式初走行の栄誉を担った。 1周4.563kmの富士スピードウェイは、1.5kmの長いストレートと、低中速コーナーが組み合わされたチャレンジングなサーキット。チームは公式練習セッションの時間をフルに使って、様々なセットアップ比較と最適化作業を行った。 8号車のブエミがセッション序盤にマークしたタイムが、この公式練習1回目の最速タイムとなり、同じく序盤にコンウェイがマークした7号車のタイムが、8号車に0.247秒遅れる2番手となった。2台のGR010 HYBRIDはあわせて101周を走破。このセッションでは、トヨタの2台を含む上位4台が、コンマ5秒強の中に入る僅差の争いとなった。 午後3時半過ぎから開始された公式練習2回目も、同じく曇り空の下で行われ、チームはメカニカル面及び空力、そして、ハイブリッドのセットアップなどの調整に加え、タイヤの評価等の作業を続行。ここでは7号車の小林がこの日最速となるタイムをマーク。8号車はハートレーが7号車から0.225秒遅れの2番手で続き、このセッションも2台あわせて101周という多くの周回をこなした。 初日となったこの日、トヨタは2回の公式練習セッションをあわせて、2台で合計921kmを走破し、多くのデータを収集。ドライバーとエンジニアはこのデータを元にさらにセットアップの調整を続け、明日10日(土)の午前中に行われる公式練習3回目が、予選へ向けた最終準備となる。そして、続く午後3時より、決勝のスターティンググリッドを決定する予選が行われる。 小林可夢偉(チーム代表 兼 7号車 ドライバー)3年ぶりにWECを戦うために富士スピードウェイに戻ることができて、本当に嬉しいです。富士は我々のホームコースであり、再び日本のファンの皆様に会えるのは最高です。GR010 HYBRIDは初日からとてもバランス良く、好感触です。我々は今日の2回のセッションをバランスの調整と、ここ富士を初めて走るGR010 HYBRIDを学ぶことに費やしました。これまでのところ順調ですが、ライバルとのラップタイム差は非常に近接しているので、タフなレースになるでしょう。 マイク・コンウェイ(7号車 ドライバー)また日本に来ることができ、そして、富士スピードウェイを初めてGR010 HYBRIDで走れて嬉しいです。様々なセットアップを試しながらも、両セッションを1-2で終えられたので、良いレースウィークのスタートが切れたと思います。順調に進めることができましたが、まだ幾つか改善できる部分も残っており、ハードワークを続けます。ハイパーカーカテゴリーでの争いは激しさを増しており、決して油断はできません。明日も決勝レースへ向けた準備を続けます。 ホセ・マリア・ロペス(7号車 ドライバー)全体的に見て良い一日でした。2台のGR010 HYBRIDが、ライバルのハイパーカー勢に対して速さを示せたことは悪くありません。まだスタートしたばかりで、ライバルがどのようなプログラムで進めているのかわからないので、我々はできることをやるだけです。明日の予選では、アタック1周の実力が明らかになるはずで、どうなるか楽しみです。決勝のレースペースに関してまだやるべきことはありますし、かなりの接戦でチャレンジングな週末になると思いますが、まずは順調なスタートが切れました。 セバスチャン・ブエミ(8号車 ドライバー)今日の2回のセッション共に順調で、多くの周回をこなすことができました。また日本に来られたことも嬉しいですし、ハイパーカーをここ富士で初めて走らせられたのも光栄です。幸運にも今日は雨に見舞われることがなかったので、この先もこれが続いてくれることを祈っています。我々の予定していたプログラムは問題なく進み、残りのレースウィークへ向け良い準備ができました。決勝では各スティントで多くの周回を走ることになるので、タイヤ摩耗の面で慎重な走行が必要になるでしょう。レースウィークを通して努力を続けます。 ブレンドン・ハートレー(8号車 ドライバー)富士スピードウェイに帰ってこられて嬉しいですし、既に多くの日本人ファンの皆様をパドックやグランドスタンドで見かけました。今日は我々に大きなドラマのないスムーズな一日でした。GR010 HYBRIDの感触は良いですが、バランス面でまだ改良の余地があります。とは言え、レースウィークの最初では当たり前のことです。初日を終えた時点で、完全に満足いくというようなことはほとんど無いので、更なる改良点を見出すべくチーム全員で努力を続け、ベストの状態で決勝レースに挑みたいと思っています。 平川亮(8号車 ドライバー)これまでのところとても順調で、全くトラブル無く両セッション共にトップ2を占めることができています。GR010 HYBRIDは、初めてここ富士でドライブしたということを考えると、とても素晴らしい感触です。我々は車両バランスの微調整を繰り返し、一歩一歩改善を続けていますが、さ...
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