トヨタは、F1ベルギーGP予選で、ヤルノ・トゥルーリが2番手、ティモ・グロックは7番手だった。トヨタがスパでは良いパフォーマンスを見せている。前戦ヨーロッパGPでは原因不明の低迷に陥ったトヨタだが、ここスパでは逆に好転。特に第2セクターでは競争力のあるラップタイムを記録している。2番グリッドを獲得したヤルノ・トゥルーリは、おそらく適度な燃料を積んでおり、レース展開によっては念願のトヨタ初優勝を成し遂げる可能性も高い。
ヤルノ・トゥルーリ (2番手)「再びフロントローを獲得できて、大変嬉しい。物事が正しく進めば、我々のクルマが高い競争力を持っていることは、いつも分かっていた。今週末の僕たちは、非常に強いみたいだ。第1セッションは少し流したにも関わらず、予選で僕は常に、トップ2だった。第3セッションでは、とても速いラップを刻み、2番手ポジションは明日の決勝で大きなチャンスとなる。昨日、僕たちはダウンフォースを少し減らし、クルマのバランスを良くするために、ほとんどの時間を割いた。そして今朝、セットアップを少し変更したが、予選中のハンドリングとトラクションはより良くなり、うまく機能した。また、今週末はほとんどの時間を、決勝と同じ燃料搭載量で走行したので、内容が良かったことに、とても満足しているし、明日の決勝に大きな期待が持てる。クルマの改良、そして今日のような素晴らしい結果のために一生懸命働いてくれたチームに感謝したい。メカニック全員に捧げる」ティモ・グロック (7番手)「チーム全体にとって、今日は素晴らしい結果になった。再び上位で闘うことは、何ともいえない良い気分だ。僕はミスなしでラップを刻み、全体的に満足している。僕たちは、予選のペースを改善しようと頑張ってきて、今日それが報われた。今回のレースのためにチームは、新しい空力パッケージを投入し、それが良く機能しているようだ。全フリー走行を通じて、クルマは速かったので、今週末は最初から、僕たちはここで強いと信じていた。フリー走行での速さを予選でも維持できて素晴らしい。ハンガリーとバレンシアの決勝で、僕たちは良いペースを刻んだ。明日も大丈夫だと信じている。僕はトップ5でフィニッシュしたい。簡単ではないが、チャレンジすることを、とても楽しみにしている」パスカル・バセロン (シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー)「今までは調子が良い週末となり、再び先頭集団に戻ったことを嬉しく思う。今週末は、初めから、どんなコンディションでも、2台のクルマとも速く、安定していて、良い手ごたえを感じていた。過去3レース中初めて、自分たちが決勝で出してきたペースで、予選を行なえ、週末は期待が持てそうだ。そしてエキサイティングな日曜になるよう準備は万端だ。今週末、素晴らしい仕事をした2人のドライバー、おめでとう。2人とも、非常に良く頑張ってくれた。それが報われたことに、とても満足している。また、スパのトラックにいるチームメンバー同様、ケルンのファクトリーの仲間にも感謝したい。彼らは決してあきらめず、ファクトリーに近いスパで、強いパフォーマンスを発揮できたことは特に嬉しい。この予選の強さを、明日の結果につなげることが、明白な目標だ」新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)「久しぶりに2台揃って最終予選に進んだだけでなく、ヤルノがフロントローを獲得してくれ、大変うれしく思っている。気温、路面温度とも非常に低かったが、タイヤのウォームアップも問題なく、車のセッティングも午前のフリー走行での微修正がうまく機能した。特にこのサーキットで非常に重要なダウンフォースと最高速のバランスも昨日の走行結果をうまく反映させることが出来た。ここまで来たら、明日はドライバー、チーム一丸で戦い、念願の初優勝を狙う」関連:F1ベルギーGP 予選:フィジケラがポールポジション!