トヨタは、F1中国GPの予選で、ヤルノ・トゥルーリが9番手、ティモ・グロックが13番手だった。予選第1セッションでは、ヤルノ・トゥルーリが8番手、ティモ・グロックが9番手で、2台揃って第2セッションへと進出した。続く予選第2セッションでは、ヤルノ・トゥルーリが10番手のタイムを出し、第3セッション進出を決めた。
一方、ティモ・グロックは13番手となり、最終第3セッション進出を逃した。予選第3セッションで、ヤルノ・トゥルーリは9番手のタイムを出した。明日の決勝は、マーク・ウェバーの降格により、ヤルノ・トゥルーリは4列目8番グリッド、ティモ・グロックは6列目12番グリッドからのスタートとなる。ヤルノ・トゥルーリ (9位)「今日の予選は厳しかったよ。昨日と今日の公式練習のパフォーマンスからは、もっと良い結果を期待していたんだけどね。でも、今日の午後になって、路面の何かが変わってしまったみたいだ。タイヤはさらに滑るようになり、グリップが失われてしまったみたいだったから、奇妙だったよ。明日はどうなるだろうね。公式練習では、力強い走行ができていたけれど、今のところ、天気が定かではないんだ。タイヤの扱い方に影響してくるから、暖かいコンディションになることを願っているよ。言うまでもなく、少しでも多くのポイントを獲得するためにプッシュしていくつもりだ。」ティモ・グロック (13位)「厳しい週末となってしまったよ。今日の午後の予選セッションは難しかった。週末を通して、クルマの適切なバランスを見つけるのに手こずっていた。予選の第1セッションと第2セッションの走行は問題なく、昨日に比べて良くなっていたんだ。けれど、ソフトタイヤの性能を引き出しきれなかった。トラフィックは問題なかったけれど、周回を重ねる度にクルマの感覚が異なっていて、良い状態に持っていくのが難しかった。週末を通して、適切なセットアップを見つけるのに苦労したけれど、明日のレースでは、順位をあげるために頑張るよ」パスカル・バセロン シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー「我々の期待にそぐわぬ、残念なセッションとなってしまった。公式練習は順調で、特にヤルノは良かった。ティモは若干手こずっていたが、予選第1セッションでは良い状態を取り戻せたかのように見えた。しかし、予選第2セッションと第3セッションで、状況が悪い方向に行ってしまった。全セクターのタイムをまとめると、ティモは予選で10位以内に入れただろうが、ひとつの走行でまとめあげることができなかった。ヤルノに関しては、かろうじて第3セッションに進出することができた。これ以上述べるのは難しいが、何が起きたかを調べなければならない。ある時点において、非常に悪いセクターが何回かあり、解釈に苦しんでいるが、今夜のうちに作業をしなくてはならない。なお少なくとも、タイヤ選択に関しては明確である。予選でのベストタイヤは勿論のこと、明日のレースでのタイヤ選択もはっきりしている。」新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター「午前の公式練習までは少々楽観的だったが、我々にとって厳しい予選結果となった。ヤルノは予選が始まってすぐにクルマのバランスが朝と異なっていることに気が付いたが、空気圧とフロントウィングのフラップ角度だけでは調整しきれず、予選9番手に留まった。逆に、ティモは朝に比べ、プライムタイヤでのバランスは良くなったが、オプションタイヤでグリップが出ず、予選第3セッションへ進出できなかった。明日のレースは、気持ちを切り替え、ティモには最適なストラテジーを準備し、二人のドライバーとチーム全員、一体となりレースを戦いたい。」
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