トロロッソ・ホンダのチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、F1ブラジルGP初日のフリー走行を振り返ったトロロッソ・ホンダの2台にとってFP2を早く終えてしまうタフなセッションとなった。中団の僅差の争いの中、ピエール。ガスリーは6番手からわずか0.2秒差の12番手をマークしたが、セッション残り20分、走行中にICEのトラブルがパワーユニットに発生してしまい、走行を終えることになった。
ダニール・クビアトはガスリーから0.072秒差の僅差で14番手をマーク。ベストタイムをマークした後、マシンの電源がシャットダウンしたことにより、ターン1でスピン。マシンはバリアにわずかに当たっただったが、自力でピットに戻ることができなかった。チームはこれから電源のシャットダウンについての原因分析を行っていく。「FP1にむけて非常に広範囲なテストマトリックスを計画してブラジルに来たが、午前中の大雨によりウエットでテストをするのが非常に難しく、テスト項目をキャンセルしなければならなかった。シーズンのこの時期での空力面は特に難しい」とジョナサン・エドルズはコメント。「フルウェットで数周を完了し、路面がインターミディエイトのコンディションまでかなり素早く乾いたので、競争力とバランスを見るための走行を行った。クルマのパフォーマンスは非常に好調でポジティブだった。雨が止み、セッション終盤のコンディションはドライタイヤの準備ができていそうだったので、他いくつかチームのとともにスリックで出ていったが、特にワーキングレンジが高いC3タイヤでは少し早すぎた。タイヤを機能させることに苦労したし、ご覧の通り、アレックスがスピンしたことでタイムドラップを得ることができなかった」「FP2にむけてマシンをドライセットアップに戻した。FP1で完了できなかったことをキャッチアップするためにかなり多くの作業があった。プライムとオプションで軽い燃料で走行を行った。低い気温ではタイヤを十分な作動ウインドウに入れるのにかなり苦労した。プライムは競争力がありそうだが、オプションはそれほどでもなかったので、特に明日にむけて取り組んでいなければならない。だが、天候は良くなり、気温も高くなりそうなので、今日とは必ずしも関連性はないかもしれない」「ロングランでは両方のクルマのペースはかなり合理的に見えたが、残念ながら、ピエールにPU側の問題が発生し、ロングランを短縮することになった。セッション終盤はダニールのマシンが完全にシャットダウンするという問題があった。それが彼のスピンの原因だったようだ。すべてのデータと接続が失われたため、その原因を調査する必要がある」「明日までに取り組まなければならないことはかなりあるし、今夜はメカニックにとってもかなり仕事がある」関連:F1ブラジルGP フリー走行2回目 | ベッテルがトップでフェラーリが1-2