トロロッソ・ホンダの車両パフォーマンス責任者を務めるギヨーム・デゾテウスが、F1フランスGPの決勝レースを振り返った。トロロッソ・ホンダは、F1フランスGPで難しい戦いを強いられる。11番グリッドのアレクサンダー・アルボンは、スタートで16番手までポジションダウン。タイヤを労わって走行せざるを得ず、順位の回復が難しいままレースが進行する。それでも、25周目のピットストップまでに多くのオーバーテイクを披露した。
ダニール・クビアトは、アルボンと反対の戦略で、ハードタイヤでスタートして残り21周までピットストップを引っ張る。最後列からのスタートにもかかわらず、残り5周でアルボンをパスし、クビアトが14位、アルボンが15位でレースを終えた。「我々がポール・リカールに期待していたレースではない」とギヨーム・デゾテウスは語る。「最初のラップでアレックスが複数のポジションを失い、ダニールがラッセルにオーバーテイクされたので、すぐに劣勢に立たされることになった。ダニールは第1スティント中にリカバーして、レース終盤に14番手をかけてアレックスに勝負を仕掛けられるまでになり、良いショーを披露できたのではないかと思う。全体として彼は堅実なレースを戦い、タイヤもうまく管理していた」「アレックスはスタート後のターン2でコースオフし、ポジションを5つ落としている。トラフィックの中で14周も費やしてしまったが、マグヌッセンをオーバーテイクして序盤に隊列に埋もれて失った時間をいくらか取り戻すことができた。残念ながら、ピットストップ後はジョビナッツィを上回れただけだった。ターン7でミスを犯した結果、1つポジションを失い、それを取り戻すために再び戦わなければならなくなった。その後は前方のマシンからかなり離されてしまい、青旗によってレース終盤は妥協を強いられた」「今日は14位と15位がやっとで、まともだった予選や金曜日に見せたまずまずのペースを思うとがっかりしている。すべてのデータを分析し、オーストリアではもっと良い結果を残せるように願って、次のレースに向けた準備に全力で取り組んでいく」