トロロッソ・ホンダのF1チーム代表フランツ・トストは、最近のF1ドライバーの身体能力は過去10年間で格段に向上しており、それがどんなに速いF1マシンを走らせても疲弊することのない一因だと考えている。F1は2017年によりアグレッシブで速いクルマに切り替えているが、F1ワールドチャンピオンのルイス・ハミルトンは、今後のF1マシンはドライバーにもっと大きな身体的な課題をもたらすものにする必要があると何度も口にしている。
だが、トロロッソ・ホンダのF1チーム代表を務めるフランツ・トストは、1980年代に見られたような疲れ果てたドライバーがと倒れ込むような光景はもう見られないだろうと考えている。フランツ・トストは、今のドライバーはカートやジュニアシングルシーターでレースをしたことで、F1にたどり着くまでに多くの経験を積んでいるし、現代の栄養学、ダイエット、トレーニング方法によって現世代のドライバーの身体能力は格段に上がっていると指摘する。「もちろん、ネルソン・ピケとナイジェル・マンセルなどがレース後に倒れていた20~30年前と今を比較することはできない」とフランツ・トストはコメント。「彼らは内側からフィットネスセンターを見たことさえなかったし、そのうち何人かは喫煙もしていた。昔は何台かのマシンがレースを終えなかったことを覚えている」「彼らはレース前にも喫煙していたし、レースを終えるのに十分な体調ではなかった。彼らはクルマを止められるようにいろんなギアをマシンに積んでいた。彼らは十分な体調ではなかった。それれが現実だ」フランツ・トストは、F1ファンは、現在のドライバーたちが見せるスキルを目の当たりにすることができて幸せだと考えるべきだと語る。「今日のF1には本当に本当に優れたドライバーがいる」とフランツ・トストは語る。「それゆえに事故を見ることはできません。それは非常に良いことですが、一方で面白さの観点からは退屈だ」「私の友人は最初のコーナーでスタートした後はクラッシュしたことさえ見ることができないと言っている。彼ら全員がそれを管理しているからね」「それはドライビングレベルが非常に高いからだ。我々これまでにF1で見た中で最高レベルだと思います。そして、それは継続するべきだ」「これはF11だけに限ったことではない。スキーなど、他のすべてのスポーツに当てはまる」「我々はそのようなドライバーを見ることができて幸せだと考えるべきだ」