エイドリアン・スーティルは、タイヤをうまく労われるというフォース・インディアの強みが、ピレリは何も間違った仕事をしていないことを示していると考えている。今年ピレリは、ピットストップ数の多いレースを非難され、より保守的な製品を作ることを迫られるようになった。だが、エイドリアン・スーティルは、過度なデグラデーションに対する責任はチーム側にあり、フォース・インディアはそれが可能であることを示していると考えている。
F1カナダGPでは、ポール・ディ・レスタが、レースをスタートしたミディアムタイヤで54周まで引っ張った。エイドリアン・スーテュルは「ポールはペースは良かったし、それは僕たちにタイヤ問題がないことを示している」とコメント。「誰もがピレリのタイヤ問題について話しているけど、良いタイヤだよ。カナダでそれを見たと思う」「クルマがきとんと働いていれば、1ストップだって可能だ。異なる戦略で良いレースだったと思う」「僕は2ストップだった。両方ともうまく働いたと思うし、2ストップと1ストップはとても似ていた」フォース・インディアは、シーズン中にタイヤを変更するように求めたライバルチームに反対しているチームのひとつ。エイドリアン・スーティルは、チームのスタンスを支持しており、結果としてピレリは現段階でタイヤに微調整を加える計画を断念した。「コンパウンドを変更してほしくないね。許されないことだ」とエイドリアン・スーティルはコメント。「僕たちには規約があるわけだし、規約を尊重しなければならない。シーズン中に規約を変えることはできない」「それ以上言うことはない。新しいコンパウンドにすることは許されないし、タイヤに危険なことはない」「僕たちにはタイヤにまったく問題はない。もう少しうまく対処しているチームもあれば、変更を望んでいるチームもいる」「どうなるか様子を見てみたいけど、規約が尊重されることを望んでいるし、タイヤを大きく変更してほしくない」ピレリは、唯一の変更としてデラミネーション(剥離)問題を防止することを目指してタイヤ製造の接着プロセスを変更している。