ウィリアムズのリザーブドライバーを務めるスージー・ヴォルフは、子供ができたらレースを辞めると考えている。メルセデスのモータースポーツ責任者トト・ヴォルフの妻スージー・ヴォルフ(31歳)は、今年ウィリアムズでの役割を拡大。7月のシルバーストンとホッケンハイムの金曜フリー走行でFW36を走らせる予定となっている。
「ずっとF1レースに参加することが目標にしてきました」とスージー・ヴォルフは Telegraph にコメント。「そして先週の発表はそこに近づく大きなステップです」「ただチャンスが必要としています。実現するためにあらゆる手を尽くしていくつもりです」スージー・ヴォルフは、男性優位のモータースポーツの世界で苦労してきた。ウィリアムズでの役割もマーケティング以上の要素はないと考える人もいる。モータースポーツ誌の編集者サイモン・アロンは「男性でも女性でもF1のプラクティスセッションで走るチャンスに値する」と述べつつも「それがどのようなマーケティングプログラムに結びつくのかはわからないが、彼女にはF1に近づくべきであることを示す実績がない」と語る。だが、元F1ドライバーでドイツツーリングカー選手権で“一度ならず”彼女に敗れたデビッド・クルサードは、スージー・ヴォルフがトップレベルのドライバーであることは間違いないと述べた。「彼女がF1ドライバーとして成功するための最後のスピードを持っているか? 私にはわからない」とデビッド・クルサードはコメント。「彼女にはチャンスがあるし、結果を出せれば続けていけるだろう。結果を出せなければ続けられない。我々全員が答えを得ることになるだろう」だが、スージ・ヴォルフがどれくらいレーシングキャリアを続けていくかは明白ではない。スージー・ヴォルフは、母になりたいという衝動がスピードへのニーズを追い越したらレースを辞めるだろうと述べた。「家族を持ったら、再びレースをすることはないでしょう」とスージー・ヴォルフはコメント。「子供は欲しいし、子供がいるのであればこれを終えなければならないことはわかっています。子供が私のことを信頼して家にいることをわかってリクスに身を置くことはできません」「現時点では自分の人生が大好きです。でも、子供へのニーズがレースへのニーズを上回ったらそうなると思ってます。その瞬間を待っているところです」