SUPER GT 第8戦が行なわれるツインリンクもてぎで11月10日(土)に2020年のSUPER GTマレーシア大会開催について、その基本合意書が締結され、HARO SPORTS & ENTERTAINMENT SDN. BHD(HARO)のマネージングパートナーであるファリザル・ビン・ハッサン氏、SUPER GTを運営する株式会社GTアソシエイション(GTA)の坂東正明代表が出席して、共同記者会見を開いた。
これは、2020年のシリーズの一戦にマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットを組み込むというもので、SUPER GTシリーズにとっては初めてのナイトレースとして行われることが明らかにされた。セパンでは、2000年に特別戦を開催(当時JGTC)。それ以後、2013年まで13回の開催を数える。2020年にセパンでのSUPER GTが復活すれば、7年振りのマレーシア大会となる。マレーシアのHAROは、2016年に設立されたスポーツ、エンターテイメント、マーケティングの会社で、主要ビジネスはマレーシアでのサッカーやゴルフ、e-sportsの振興にあたっている会社だ。マレーシアのプロフェッショナルサッカークラブであるPahang Football Association(Pahang FA)において、スポンサー獲得とそのブランディングを始めとするIPの活用などの役割を担っている。また、最近話題となっているe-sportsでは世界中のゲーマーをバーチャルスタジアムへ呼び寄せることも行っている。ゴルフでは、若いマレーシアのゴルファーをプロフェッショナルとして育成し、国際舞台でのマレーシア代表として活躍させる為のスカラーシッププロジェクトも立ち上げている。この記者会見に出席したHAROのハッサン氏は「2020年にマレーシアに再びSUPER GTがやってきます。今回は、SUPER GTで初めてとなるナイトレースとしての開催で、特別で歴史に残るものになります。先日もGTAの皆様にセパンにいらしていただいて、ナイトレースを行なうための照明機器の確認もしていただきました。13回セパンで行なわれたSUPER GTは暑い太陽の下での開催で、大勢のお客様に毎年足を運んでいただきましたが、2020年からは、照明の下でレースを行なうことでより多くのお客様を会場に集めていきたいと思っています」とセパンでの新たなSUPER GT開催の意義を語った。「我々HAROはマレーシア、そして東南アジアの国々にSUPER GTを広め、そのブランディングを行っていくことが目標です。そして最終的にはマレーシアと日本のパートナーシップを通じて、世界的に一つ上のステップに進んでいけるようにしていきたいですし、若い層への訴求、インターンシップなどいろんなプログラムも考えております。これを皮切りにマレーシアと日本のより深い関係、そしてマレーシア、日本に世界中からやってくるSUPER GTのファンが増えるように力を合わせて、がんばっていきたいと思います」坂東GTA代表は「GTAは2020年にセパン・インターナショナル・サーキットでの開催を目標に、HARO SPORTS&ENTERTAINMENT社とパートナーシップを結ぶことにしました。この大会では、同サーキットで新しく導入されたライティングシステムを活用して、SUPER GTにとっては初めてのナイトレースを行なう予定です。HARO は、マレーシア国内でサッカーチームを運営しているほか、スポーツ界におけるブランディングにも長け、高い評価を受けている会社と聞いております。そのようなプロモーターとパートナーシップを結べたことは、グローバル化を推進する私たちGTAにとりまして大変よろこばしいことであり、マレーシアにおけるSUPER GTの認知度向上を共に進めて行きたいと考えております」とマレーシア大会に向けての決意を語った。「マレーシアにおけるモータースポーツでは、過去13回やってきているのでSUPER GTに対する認知度も、評価も高いという結果も出ております。我々としては選手、チーム、自動車メーカーのみならず、SUPER GTに関わる全ての者が、セパンで運営にあたる現地のスタッフと力をあわせ、マレーシアの方々とモータースポーツの楽しさをより共有し、より多くの人をモータースポーツファンとして取り込みたいと思っています。さらに、クルマ文化を共に理解し合うことができるレースイベントを作り上げ、なおかつ、SUPER GTを通してマレーシアと日本との友好と交流促進のための一助となりたいと思っております」「詳細につきましては改めてお知らせしますが、GTAは地域に根差し、同時に日本、そして東南アジアのファンの皆さんにも喜んでいただけるレース作りをし、よりクオリティを高めたレースを通してモータースポーツファンを増やしていきたいと思っていますので、引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします」引き続き調印式が執り行われ、HAROのハッサン氏、そして坂東GTA代表が合意書にそれぞれサイン。改めて2人は握手を交わして、マレーシア大会開催に向け、新たな一歩を踏み出した。
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