F1とペプシコ(PepsiCo)は、新たな複数年契約を締結し、ペプシコが2030年までF1のオフィシャルパートナーを務めることを発表した。この契約により、モータースポーツのスリルと、ペプシコが展開する代表的ブランド――Sting Energy(スティング・エナジー)、ゲータレード(Gatorade)、ドリトス(Doritos)といった製品――が手を組むことになる。
本契約のもと、ペプシコはサーキットに限らず、パッケージキャンペーンやデジタル体験、ユニークなコンテンツを通じて、より広範な層にF1の魅力を届ける“意味のあるファンとの関わり”を重視していく。今回のパートナーシップには、F1ファンゾーンでの没入型ブランド体験や、限定版の共同ブランディング商品などの展開も含まれている。スティングはF1のオフィシャル・エナジードリンクとなり、ゲータレードはF1スプリントのオフィシャルパートナーに就任。アスリートの高いパフォーマンスを支えてきたゲータレードの実績が、スプリントというF1の最もダイナミックなフォーマットに活かされる。スパ・フランコルシャンでの開催を皮切りに、今季はオースティン、サンパウロ、カタールでも展開される予定だ。ゲータレードは今季スパ・フランコルシャンからF1スプリントのオフィシャルパートナーにF1スプリントはファンの間でも非常に人気が高く、スプリント開催週末のテレビ視聴率は非スプリント週に比べ平均10%高いとされる。また、ドリトスはF1のオフィシャル・セイボリースナック(塩味系スナック)パートナーとなり、グローバルな展開権を活かして、観客席でも自宅観戦でもF1ファンの手元に届けられる存在となる。さらに、ペプシコはF1の若手育成カテゴリーである「F1アカデミー」への支援も拡大。詳細は後日発表予定だ。2026年以降、ペプシコの幅広いブランド群は、すべてのF1グランプリでの飲料・スナック提供を通じてF1のエコシステムに統合される。また、同社の世界的な小売ネットワークを通じて、F1仕様のパッケージや店頭販促物、キャンペーンを展開し、ファンとのつながりをより強固なものにしていく。F1のステファノ・ドメニカリCEO「この契約は伝統と革新を結びつける」F1のステファノ・ドメニカリCEOは、次のようにコメントしている。「今日という日は、世界的に象徴的な2つのブランドがパートナーとして手を結ぶ、特別な瞬間だ。伝統と革新が交差し、ファンや顧客に興奮、エンターテインメント、そして忘れられない体験をもたらすだろう」「ペプシコはF1というグローバルなプラットフォームの可能性を活かして新たな観客層とつながり、我々は彼らのエネルギー、素晴らしい製品、そして忠実なコミュニティから大きな恩恵を受ける」「ペプシコは創造性と“楽しい瞬間を祝う力”を長年培ってきたブランドであり、F1とともに唯一無二の瞬間を共有するには理想的なパートナーだ」ペプシコで国際飲料部門のCEOを務めるユージーン・ウィレムセンは、次のように述べた。「このF1との歴史的パートナーシップは、卓越したファン体験を創出するという情熱を共有する、二つのグローバルブランドの融合だ」「F1の世界的な影響力と著しい成長軌道は、特にスティングを世界規模で加速させたいという我々のビジョンと完璧に一致している」「F1のレース会場内外で、ドライバーやファンとつながる大胆で革新的な体験を提供するとともに、ペプシコの強力な市場展開力を活かしてF1の新たなファン層への拡大を支援していく」 この投稿をInstagramで見る FORMULA 1®(@f1)がシェアした投稿