カタロニア政府は、バルセロナのカタロニア・サーキットを舞台とするF1スペインGPの開催契約を1年延長することに合意したことを発表。2020年のF1世界選手権は史上最多の22戦で争われる可能性が出てきた。バルセロナでのF1スペインGPは今シーズン限りで契約を満了することもあり、カレンダー落ちが濃厚と考えられていた。しかし、カタロニア政府はF1と2020年の開催で合意に至ったことを明らかにした。
「今回の契約により、バルセロナ・カタロニア・サーキットにおける本イベントの30年連続開催を祝うことを約束する」とカタロニア当局は声明を発表した。2020年のF1世界選手権は、ベトナムGPと初開催と、マックス・フェルスタッペンの母国オランダでのグランプリが1985年以来となる復活を果たすことが決定している。その一方で先週末にスリリングなレースを展開したF1ドイツGPはカレンダーから脱落する可能性が高いといわれている。また、F1メキシコGPの契約も今年のレースで満了となり、政府支援を失うことから開催継続が危ぶまれていている。しかし、メキシコシティは最大の集客を誇るグランプリのひとつであり、F1側は継続を望んでいる。 バルセロナの契約延長、そして、メキシコが新たな契約を締結することになれば、2020年のF1世界選手権のカレンダーは22戦に拡大することになるが、それを実現するためには全チームの承認も必要となる。ハースF1チームのをプリンシパルを務めるギュン他ー・シュタイナーは、F1側がその可能性を尋ねてきたことを明かし、基本的に賛同していると語るが、小規模チームにとってはエンジン代金をさらに支払う必要が出てくる可能性もあり、懸念を示している。「3基のエンジンにとどめておく必要がある。4基目のエンジンを投入するとなれば、我々にとって財政的に意味をなさない。正直、我々にとってはネガティブなことであり、そうする理由はない」とギュンター・シュタイナーはコメント。「イエスかノーなを言うのはエンジンメーカー次第だ。3基でやれると彼らに自信があるのならば、私としては問題ない」
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