F1シンガポールGPの決勝レースで、コースに男が侵入し、エスプラネードブリッジのストレートを走って横切るというハプニングがあり、セーフティカーが出動した。 37周目、レースリーダーだったセバスチャン・ベッテルが無線で「トラックに男がいる。トラクに男がいる」と叫んだ。切り替わったFOMの国際映像には、Tシャツとハーフパンツを着た男がブリッジを歩いている姿が映し出された。
CCTVの映像を見ると、男はコース右側の隙間を通り抜けて入ってきており、その後ゆっくりとコースの前半をゆっくりと横切っている。彼はベッテルがターン13を立ち上がってくるのに気づくと、コースの反対側へと走った。その後7台のマシンがレーススピードで男の横を通過。男は再びフェンスの隙間を見つけると、そこをよじ登ってサーキット外へ出た。 FIAは「シンガポール警察は27歳の男を逮捕したことを発表しており、警察の捜査に協力している」と声明を発表。「これは今夜のレース中、身元不明の男が許可を得ずにマリーナ・ベイ市街地サーキットに侵入した問題を受けての動きである」 「男はターン13付近でコースに進入し、セーフティカーの導入を招いた。我々はトラックのクラークからの詳細な報告を待って、この問題の状況を判断する」 この事件によってレース結果に明らかな影響はなかったものの、ニコ・ロズベルグのようにミドルスティントを引き延ばす予定だったドライバーたちの戦略が無効化されてしまった。
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