FIA(国際自動車連盟)は、2023年のF1サウジアラビアGPに向けて、ジェッダ・コーニッシュ・サーキットの3つ目のDRS検出ポイントを最終コーナーの後に移動した。以前のDRSの検出ポイントは、ターン27のブレーキングゾーンに設定されており、昨シーズンのシャルル・ルクレールとマックス・フェルスタッペンの“いたちごっこ”の一因となった。
2022年F1サウジアラビアGPの終盤、フェルスタッペンとルクレールは激しい優勝争いを繰り広げていた。両ドライバーは、DRS がターン1に突入してリードを奪還し、防御するための強さを認識した。そのため、ルクレールもフェルスタッペンも早々にブレーキを踏んでロックし、検出ポイントを超える最初のクルマにならないように必死だった。最終セクターは、2021年に初開催されたF1サウジアラビアGPでも論争の的となった。フェルスタッペンは、やはりDRSのアシストを受けてターン1でリードを取り戻すためにルイス・ハミルトンに対して同様の戦術を採用した。ルクレールとフェルスタッペンの対戦を受け、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは“いたちごっこ”を避けるためにDRSの最終検出ポイントを変更することを支持した。「DRSは非常に強力で、ドライバーの間でいたちごっこが行われ、実際にコーナーに向かって加速するポイントでブレーキをかけるのを目にした」とホーナーは2022年のイベント後に語った。FIAは対応し、3つ目のDRS検出ポイントをターン27のヘアピンの後に移し、起動ゾーンをスタート/フィニッシュストレート沿いの170mに移した。その他、ジェッダ・コーニッシュ・サーキットでは、安全性と視認性の向上を目的とした改修が行われている。サーキットで最も速いブラインドコーナーであるターン14とターン20は、バリアが後方に移動し、ランオフエリアが拡大されました。また、ターン22と23の複合コーナーには面取りされた縁石が追加され、時速50kmの速度低減が期待されている。
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