ザウバーは、F1オーストラリアGPでの失格という決定に対して控訴を進めないことに決定した。セルジオ・ペレスと小林可夢偉はF1オーストラリアGPを7位と8位で終えたが、マシンのリアウイングに車両規定違反があったとして失格となった。ザウバー C30のリアウイングの湾曲は、3〜5mm規定に違反していた。
当初ザウバーは失格に対して控訴する構えを見せており、違反によってパフォーマンスのアドバンテージはないとみられていたが、木曜日にスチュワードの決定を受け入れることを発表した。「まったくパフォーマンスのアドバンテージはもたらしていないが、規定から逸脱していたのは事実だ。我々はスチュワードの決定に細心の注意を払っていく」「そのコンポーメントに関連する寸法の確認プロセスにミスがあったことがわかった。今後、再びこのようなことが起こらないように、我々はすでに処置を行っている」チーム代表のペーター・ザウバーは「セルジオと可夢偉は日曜日に非常に素晴らしいパフォーマンスをみせた。彼らは誤りのあるリアウイングからアドバンテージは得ていなかった」「彼らは順位を確保し、実際にポイントを稼ぐために懸命に戦っていた。残念ではあるが、我々には速いクルマと二人の非常に優秀なドライバーがいることを示した。今シーズンを楽観的にさせてくれている」