佐藤琢磨は、インディカー・シリーズ 第9戦テキサスの決勝を7位でフィニッシュした。テキサス州ダラス郊外にある全長1.5マイルのテキサス・モータースピードウェイは、コーナーに最大24度の急なバンクがつけられていることから、時速200マイルを超える高速を保ったままでのバトルが繰り広げられるエキサイティングなコース。
すで真夏を迎えたメキシコ湾に面するテキサス州では、日中の気温が摂氏35℃にも達するため、ここでのレースは夕刻にスタートが切られ、陽が落ちて暗くなってからゴールするスケジュールになっており、それがレースを難しくしている。昼間の暑さが残っているコンディションでスタートし、気温も路面温度も下がる夜間にゴールとなるため、レース中の温度変化によってマシンのハンドリングが大きく影響を受ける。予選9番手からスタートした佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、序盤はトップ10のポジションを保っていたが、右のリアタイヤに大きなトラブルを抱えて緊急ピットインしたため、2ラップダウンとなってしまう。しかし、その後もトップグループと変わらないペースで走り続け、最後にはリードラップに復活。しぶとく戦い抜いて最終的に7位フィニッシュを果たした。次戦は舞台を再びアメリカ北部に移し、ウィスコンシン州の緑豊かなサーキット、ロード・アメリカで第10戦が開催される。佐藤琢磨(7位)「たいへんなレースでした。今日のポイントは、タイヤのマネジメントにありました。僕らは残念なことに序盤の走行で右のリアタイヤに大きなトラブルが出たため、早めのピットストップに入って2ラップダウンに陥りました。しかし粘り強く走り続け、パスできるチャンスがあればパスをして少しずつポジションをばん回し、チームのがんばりもあって、レース終盤にリードラップに復帰することができました。そして、そこからはゴールまでポジション争いを繰り広げることができました。7位はいいリザルトだと思います。スタートが9番手だったことを考えると、もっと上位でフィニッシュしたかったのも確かですが、チームメートと揃って6、7位でゴールできた勢いで、次戦のロード・アメリカではトップ争いに加わりたいと考えています」
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