佐藤琢磨は、インディカー・シリーズ第4戦アラバマ・グランプリの決勝を8位で終えた。前日の雨で延期されたインディカー・シリーズ第4戦の決勝レースが23日(月)にバーバー・モータースポーツ・パークで行なわれた。最長2時間と定められたレースにおいて、前日に8番手まで追い上げていた佐藤琢磨は、1ストップ作戦を駆使してこのポジションを保っていたが、42周目にスコット・ディクソンに攻略される。
その後、佐藤琢磨は周回遅れを交わしながらも順位を守り続けた。燃料補給とタイヤ交換のため、53周目に次のピットストップを行なった佐藤琢磨は4番手まで順位を上げたが、コースに復帰したときには12番手となる。その後は燃料のセーブに努めたが、66周目前後から再び雨が降り始める。そこでチームは、必要となった場合には再度ピットストップを行なう戦略を立案。レースがおよそ残り12分となった72周目にピットストップを実施した。直前に9番手となっていた佐藤琢磨は、ピットストップ後に14番手へと後退したが、ライバルたちもピットストップした関係で順位を上げていき、最終的にスペンサー・ピゴットがスピンすると8番手に浮上。その後、チェッカードフラッグが振り下ろされるまでこのポジションを守りきった。8位完走は、このコースにおける佐藤琢磨のベストリザルトとなる。佐藤琢磨「ほかのドライバーが2ストップ作戦を選ぶなか、僕たちは1ストップ作戦でレースに臨みました。このため燃料を大幅にセーブしなければならず、僕たちはペースが遅いように見えたかもしれません。レース中盤まで、この作戦はうまく運んでいたように思います。やがて、2ストップ作戦のチームメイトが追い上げてきたので、彼に順位を譲ったほか、ほかのドライバーにも先行されましたが、順調のように思われました。イエローが提示されれば、僕たちにとっては大きな追い風になると考えられたからです。また、かりにそうならなかったとしても、多くのドライバーがピットストップを行なうと予想されました。ところが、残念ながら雨が降り始め、レインタイアに交換するため、僕自身がもう1度、ピットストップを行なわなければいけなくなります。この結果、僕の第2スティントはただペースが遅いだけというレース展開になりました。これはとても残念でした。昨日は雨のおかげで8番手まで挽回できましたが、今日の雨は僕のレース戦略の助けにはなってくれませんでした。インディGPまでにはもっと速いマシンに仕立てる必要があるので、まだまだやらなければいけない仕事が残っています」関連:【インディカー】 第4戦アラバマ 結果:ニューガーデンが優勝、琢磨は8位