佐藤琢磨は、第10戦 ウィスコンシンの決勝レースを17位で終えた。佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、マシンのセッティングミスから予選は15番手で、スタート位置は厳しいものとなっていた。しかし、3回のプラクティスでマシンを高いレベルに仕上げることに成功していた上、ロード・アメリカはオーバーテイクポイントが複数存在するコースのため、絶対に上位進出できると考えてスタートに臨んだ。
1周目に1つポジションを上げて14番手となった佐藤琢磨は、4周目、6周目、10周目、そして11周目にライバルをパス。1度目のピットストップを終え、順位は8番手と大きく浮上していた。その後も上位陣との差を着々と縮めていった佐藤琢磨は、2度目のピットストップでクルーが奮闘し、ハンターレイの前にピット作業の差で出ることに成功。ポジションは7番手に上がった。ところが、これら2度のピットストップに入る際に時速50マイルのスピード制限を越えていたと判定が下され、2度のピットロード・ドライブスルー・ペナルティーを科せられて大きく後退。終盤も走りにはキレとスピードがあり、ポジションを上げたが、17位フィニッシュという悔しい結果となった。佐藤琢磨(17位)「事前のテストに来られなかったことを考えれば、今週末の私たちの好パフォーマンスはチームのすばらしい仕事ぶりによるものだと自負してよいでしょう。テストに来ていたチームとの差を3回のプラクティスで縮めることができていました。ところが、予選ではマシンを組み上げる際にミスがあったため、非常に残念な結果しか手にすることができませんでした。それだけに、今日の決勝レースで持てる力を大勢のファンの前で披露できたのはうれしいですね。レース前半に私は何台ものマシンをパスし、8番手にまで順位を上げることができました。しかし残念なことに、ピットスピード・リミッターにトラブルが発生し、ペナルティーを2度も受ける結果となってしまいました。今日の私たちのパフォーマンスにはいっさい似つかわしくない17位という結果に終わったのは、そのためです。今日もチームのクルーたちは最高のピット作業を施してくれていました。残るシーズンも私たちはチーム一丸となって全力を出し続けていくだけです」
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