佐藤琢磨は、インディカー 第11戦 フォンタナのレースをリタイアで終えた。9番グリッドからスタートした佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、47周目にトップに立つ。500マイルの長距離でありながら、スプリントレースのように息をつく間もない激しさで戦いが展開され、アンドレッティ、ブリスコー、佐藤琢磨、レイホール、そしてカルロス・ムニョス(Andretti Autosports)と、5人のホンダドライバーによってトップの座が争われた。
白昼の高速バトルは緊迫したままクライマックスへと突入。レイホール、アンドレッティ、ブリスコーがトップを争い、佐藤琢磨は他車との接触によって1ラップダウンからリードラップに戻り、さらにはトップグループにまで復活してみせた。しかし241周目、佐藤琢磨はポジションを争っていた2台の間に挟まれてクラッシュ。これでレースには赤旗が出された。佐藤琢磨 (18位)「本当に残念です。アクシデントが起きたとき、私が戦っていた相手は経験が豊富なドライバー2人でした。しかし、彼らが両側から私のラインをせばめるように寄ってきたのです。私はすでにマシンの3分の2を彼らの間に突っ込んでいたため、接触を避けきれませんでした。今日のマシンは本当にすばらしいハンドリングになっていて、コースのどんなラインでも走ることができました。トップレベルのマシンの状態でした。イエローのタイミングの悪さから1ラップ遅れに陥りながらも、ばん回して優勝争いへと戻ることもできました。もう残り10周を切っていましたが、トップ5に食い込むことができればチャンスはあると考え、狙い通りにトップ5に進出できました。優勝するつもりで走っていただけに、非常に残念な結果です。しかし、今回のマシンのよさは大きな自信につながります。もうひとつ残された高速オーバル、ポコノでは再びトップ争いができるでしょう。次戦からの2レース、ミルウォーキーとアイオワというショートオーバルでの戦いも楽しみにしています」
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