佐藤琢磨は、ダブルヘッダーで行われたインディカー第10戦ヒューストンの決勝レースをクラッシュリタイアで終えた。佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は予選10番手からスタート。シケインをショートカットしたという判定によって、序盤に15番手までポジションを落としたが、マシンの仕上がりは良好で、速いペースを保ったまま周回し、1回目のピットストップを終えるとポジションは10番手に復活した。
ハードタイヤにスイッチしてからの佐藤琢磨は、リズムに乗って順位を着々と上げていき、90周のレースが50周を終えた時点で6番手にまでポジションを上げた。さらに上位を狙ってファイトを続けた佐藤琢磨は、タイヤがパンクする不運で後退。75周目に縁石へ乗り上げてバランスを崩し、アクシデントによるリタイアを喫しました。佐藤琢磨(19位)「悔しいレースになりました。スタートはよかったのですが、シケインに並んで入ったカルロス・ムニョスが寄せてきたため、私はショートカットを強いられました。私はそれによってポジションアップをしていませんし、ムニョスをパスしたのはその先のターン5でのことでした。私はさらに数台をパスしたのですが、レースコントロールは私がショートカットしたという判定をし、ムニョスの後ろまで下がるよう指示しました。多くの順位をここで失いましたが、再びアタックして失地をばん回し、トップ10へと返り咲きました。しかし、その後のリスタートでマルコ・アンドレッティがインから接触してきたため、アウト側のラインへ飛ばされた私はタイヤかすを拾い、また順位をいくつも下げました。ここでハンドリングに異常を感じたのでピットインしました。タイヤがパンクしている可能性が考えられたからです。そこからもう一度ポジションアップを重ね、トップ10に復活しましたが、縁石に高く乗り上げ過ぎてジャンプしてしまい、壁にヒット。レースを終えることとなりました。ヒューストンでは激しい戦いを繰り広げましたが、望む好結果をつかむことはできませんでした。マシンは好調なので、次のポコノでぜひともいいレースを戦いたいと思います」