佐藤琢磨は、ダブルヘッダーの第1レースとして開催された第6戦デトロイトのレースをギアボックスのトラブルで18位で終えた。町の中心からすぐ北のベル・アイルという島に作られたストリートコースで、22台のインディカーはオープンホイールならではのスリリングなバトルを70周にわたって繰り広げた。
佐藤琢磨は、15番手スタートから上位フィニッシュを狙っていたが、スタートしてしばらくするとギアボックスに違和感が出始め、それがトラブルへと発展したために11周目にして2度目のピットイン。修理を完了するまでに4周が失われ、レースには復帰したものの、その差を最後まで跳ね返すことができなかった。それでも、明日の第2レースに向けた情報収集を行うために全力で走行を続けた。結果は18位でしたが、第2レースにつなげるデータを集められ、11周の時点でリタイアするより多くのシリーズポイントを獲得した。6月1日(日)には、シリーズ第7戦の予選、決勝が行われる。佐藤琢磨(18位)「本当に厳しいレースでした。レース序盤に駆動系トラブルが出てしまい、ギアボックスの交換を行わねばなりませんでした。幸運にも、私たちはマシンを修理してレースに復帰することができましたが、4ラップの後れを取ってしまいました。明日もデトロイトでレースは行われるため、そこからはテストセッションとして走りました。そして、私たちのマシンは非常に限られたコンディションにおいてのみスピードを発揮していることが分かりました。ハードタイヤでの私たちのマシンは、路面コンディションのいいときには速かったと思います。レース中盤に、一時的にですが、マシンはとてもいいハンドリングになっていました。その点を生かしたマシンとすることで、明日のレースを戦いたいと思います。これからまたデータを研究し直して、明日のレースに備えます」