佐藤琢磨は、インディカー第18戦ヒューストンの決勝レースを14位完走扱いで終えた。第18戦の予選は、直前に降り始めた雨によって、コース上に多くの水たまりができたため、午前9時20分ごろに中止が決定。決勝レースのスターティンググリッドは、本来であれば前戦までの各エントラントが獲得したポイントによって決められるが、インディカーのルールでは、ダブルヘッダー開催の場合は、公式戦2レースで構成されているものの一つのイベントとしてとらえるため、第16戦ボルティモア終了時点で獲得していたポイントに則して順位が決定した。
佐藤琢磨は15番手スタートのはずでしたが、グリッドでエンジンをストールさせたため、23番手からスタートを切った。そこから7周で17番手、11周で16番手と着実にポジションを上げていった。ピットストップのタイミングも的確で、マシンの仕上がりもよかった佐藤琢磨は、レースが終盤を迎えたときには7番手にまで順位を上げていた。しかし、最終ラップのターン5でマシンのリアが滑ったところへ後続のマシンが接触してスピンし、コース外側のコンクリートウオールにヒット。さらに後方から来たマシンとも接触し、フィニッシュまで走りきることはできなかった。この結果により14位となりました。佐藤琢磨(14位)「昨日よりもマシンのハンドリングはよく、序盤にはポジションを上げられずに苦しむシーンもありましたが、ハードタイヤにしてからは順位を着々と上げていくことができました。シーズン中盤に一時、ロードコースでのパフォーマンスが下がった私たちのチームでしたが、シーズンの終盤になって再びマシンにスピードを取り戻すことに成功しています。今日はそうしたマシンでいいレースを戦えていただけに、好結果を残したかったですね。最終戦のフォンタナに向けては、先日テストを行い、昨年よりもずっといいベースラインを獲得できています。今シーズン最後のレースも全力で戦います」