ルノーが、ネルソン・ピケJr.に代わるドライバーとして佐藤琢磨を候補にあげているとスペインの“AS”紙が報じた。チームメイトのフェルナンド・アロンソが中国GP予選で2番グリッドを獲得する一方、ネルソン・ピケJr.はこれまでの予選すべてでQ1敗退と低迷。レースでも精彩を欠いている。ルノーとピケJr.の契約にはパフォーマンス条項が盛り込まれていることをチーム代表のフラビオ・ブリアトーレが認めているとされ、バーレーンGPとスペインGPの成績によっては、ピケJr.はシートを失う可能が高いという。
ルノーは、経験豊富でセットアップに貢献できるドライバーを望んでいるといい、F1で91戦のレース経験がある佐藤琢磨が候補者リストに挙げられているという。佐藤琢磨は、2008年シーズン序盤、スーパーアグリがF1を撤退したことでF1のシートを喪失。その後トロ・ロッソのテストに参加し、セバスチャン・ブルデーを上回るフォーマンスを見せるもシート争いに敗れ、リザーブドライバー契約も破綻していた。佐藤琢磨は、昨年もピケJr.の後任として名前が挙がっており、今後の動向に注目したい。