佐藤琢磨が、トロロッソのヘレステストを振り返った。佐藤琢磨がF1マシンを操るのは、4月27日に開催されたスペインGP以来のこと。琢磨は久しぶりのF1マシンのドライビングを楽しんだが、ランチタイムに降り始めた雨のため走行は中断。結局、午後は一度もマシンを走らせることができなかった。「チームのスタッフと初めて顔合わせしたのは、シート合わせをするため、先週、ファエンツァのファクトリーを訪ねたときのことです」と琢磨。
「そこにいたイタリア人メカニックやエンジニアの情熱に触れられたのは素晴らしい経験でした。そしてそんな出会いに、僕は好印象を抱いたのです」「今朝の走行は、チームが開発中のエアロパーツのデータを収集するところから始まりました。続いて計測ラップを何度かこなしましたが、セットアップに手を加えながらその反応を確認する作業はとても興味深いものでした。僕はエンジニアとの共同作業を心から楽しんでいたので、雨のため午後は走行できなかったことが残念で仕方ありません」「レーシングカートに少し乗ったことを除けば、この4ヵ月半というもの、シングルシーターをドライブしたことは一度もありませんでした。F1に復帰したときのことを考えてトレーニングは欠かしませんでしたが、実際にマシンに乗るほど素晴らしいトレーニングはありません。もっとも、フィジカル的に問題は何も起きませんでしたし、コックピットにもすぐになじめました。マシンはとても速く、ドライブを心から楽しむことができました」