ダニエル・リカルドは、スクーデリア・アルファタウリのデビューに向けてシート合わせを行い、ハンガリーGPでのF1復帰への次のステップを踏み出した。今週、レッドブルの姉妹チームであるアルファタウリで苦戦を強いられていたニック・デ・フリースに代わり、リカルドのF1フルタイムシートへの電撃復帰が発表された。
リカルドにとってはF1復帰というだけでなく、2012年にアルファタウリの前身チームであるトロ・ロッソでドライブした経験を持つ元所属チームへの復帰でもある。リカルドの復帰は、発表のタイミングから復帰初戦のF1ハンガリーGPのフリー走行1回目までわずか10日しかないため、急いで準備を整える必要があるだろう。そのため、リカルドは復帰に向けてシート合わせを行い、マシンの快適性を確保するという重要なステップを踏みだした。アルファタウリF1チームのソーシャルメディア・チャンネルには、コックピットに座り、型を取るために周りに発泡剤を充填している笑顔のリカルドの画像を投稿した。ファエンツァに戻ってきたリカルドは「やあみんな、今何してる?」と語った。「僕はハニー・バッジャーのお帰りを心から歓迎されていたところだ。10年ぶりだからね。当時はトロ・ロッソで、今はもちろんスクーデリア・アルファタウリだけどね」「もう1度イタリア語を勉強しているし、なまりも取り戻しつつある。今日がファエンツァでの初日でとても素敵な温かい歓迎を受けたし、ここに来られて幸せだ」F1シート合わせとは?シート合わせ(シートフィット)という言葉は、ほとんどの人にとって、ロードカーのシートサイドにある小さな車輪を回転させることを意味するが、F1ドライバーやモータースポーツ選手にとってはもう少し複雑なものだ。ドライバーはF1マシンに約2時間座り続け、体に激しいGがかかることを考慮すると、快適である必要があるため、これを達成するために、チームはドライバーの身体にぴったりとフィットするシート型を作る。これは、ドライバーがレーシングスーツとブーツを着用し、コックピットのモックアップかシャシーそのものに乗り込み、発泡スチロールで満たされた袋に座ることで行われる。ドライバーが腰を下ろすと、発泡スチロールがドライバーの体の輪郭やシャーシの形状に合わせて、ドライバーの周りを取り囲むように形づくられる。 この投稿をInstagramで見る Scuderia AlphaTauri(@alphataurif1)がシェアした投稿