ダニエル・リカルドが、2018年のレッドブル・レーシングでの苦悩を回顧。怒りでチームメイトのマックス・フェルスタッペンの部屋まで壁を蹴り飛ばしたエピソードを明かした。ダニエル・リカルドは、2018年に厳しいシーズンを過ごしていた。若いチームメイトのマックス・フェルスタッペンに敗北を喫した。その敗北の多くはルノーのF1エンジンによるものだった。
ルノーのF1エンジンの故障はダニエル・リカルドを苛立たせ、ある時点では自分でも怖いくらいに膨れがっていたとダニエル・リカルドは語る。2018年のF1アメリカGPでシーズン7回目のリタイアを喫した後、いつもは笑顔のダニエル・リカルドも自分を制御することができなかったという。「2018年のオースティンは自分自身にショックを受けた。ピットに帰るために歩ていたのを覚えている。みんなの同情に頼ることもできたけど、同時に『僕にとってそのような同情のすべては何か良いことなのか?』と思った。何も意味はなかった」「自分の部屋に戻って、壁を強く殴った。チームな素材だったので突き破ってしまい、手で金属片を殴っていた。その後、もう一度蹴り上げると足がマックスの部屋に届いた。幸運にも彼はまだコース上を走っていた。その後、彼は『部屋を飾ってくれてありがとう』というメッセージをくれたね」「僕の手は腫れてきたた。約1時間、自分自身について非常にダークな気分だった。手を骨折したと思った」幸いなことに、骨折はしておらず、ダニエル・リカルド3日間氷で冷やした後、F1メキシコGPに出場することができた。しかし、チームボスの反応は驚くべきものだったダニエル・リカルドは語る。通常、ドライバーがそのようなことをして、運転できなくなるリスクがある場合、チームボスは激怒する。しかし、ヘルムート・マルコとクリスチャン・ホーナーの反応は違ったとダニエル・リカルドは語る。「彼らも怒ないような状況だった。かなり運に見放された酷いシーズンだった。不快だったけど、大丈夫だった」皮肉なことに、2018年にレッドブル・レーシングを離れたダニエル・リカルドは、その苛立ての原因となったF1エンジンを供給していたルノーのワークスチームに移籍。2019年と2020年の契約を終えた2021年にはマクラーレンに移籍することが決定している。