2026年F1第10戦ベルギーGPのフリー走行1回目がスパ・フランコルシャンで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)がトップタイムを記録した。ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が0.145秒差の2番手、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が3番手に続き、レッドブル・レーシングとフェラーリが好調なスタートを切った。
セッションではタイム争いだけでなく、アップグレードのテストやペナルティを見据えた走行、無線での怒りの声、マシントラブルなど話題が相次ぎ、見どころの多い1時間となった。フェルスタッペンが旧仕様リアウイングで最速セッションはカルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)を先頭にスタートし、序盤はジョージ・ラッセル(メルセデス)が最初の基準タイムを記録。しかしハミルトン、フェルスタッペンがすぐに更新し、主導権争いが始まった。フェルスタッペンはオーストリアGPとイギリスGPで相次いだリアウイングのトラブルを受け、旧仕様のリアウイングを装着。それでもタイヤの性能を引き出すと1分47秒070を記録し、今季初めてフリー走行1回目でトップタイムをマークした。ハジャーが最初に48秒台 ノリスはテスト優先序盤に唯一ソフトタイヤを装着したアイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)は、真っ先に1分48秒台へ突入。最終的にも4番手につけ、レッドブル勢の速さを印象付けた。一方のマクラーレンは、ランド・ノリス車に空力レーキを装着し、新型リアウイングの評価を実施。タイムアタックよりもデータ収集を優先したプログラムを進め、代表的なタイムを残すまでに時間を要した。フェラーリは苦手予想を覆す好発進長いストレートを持つスパはフェラーリに不向きとの見方もあったが、その予想を覆す内容となった。ハミルトンはトラフィックに引っ掛かりながらも2番手まで浮上し、ルクレールも3番手を記録。両ドライバーとも安定したペースを見せ、週末へ向けて高い競争力を印象付けた。アントネッリ激怒 サインツJr.は審議対象にセッション中盤にはチャンピオンシップ首位のアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が、アタックラップ中にレーシングライン上を低速走行していたサインツJr.に遭遇。アントネッリは無線で「何やってるんだ!」と怒りをあらわにした。さらにサインツJr.はピットエントリーラインを跨いだ件でも審議対象となり、慌ただしいFP1となった。メルセデスはロングランへ切り替えセッション後半には各車がソフトタイヤでアタックを開始し、フェルスタッペンが首位を維持。メルセデス勢もタイムを縮めたが、アントネッリ、ラッセルともトップから0.5秒以上遅れる結果となった。アントネッリは無線でマシンが「少し神経質だ」とフィーリングを伝え、チームはタイムアタックよりもロングランへ重点を移す判断を下した。ピアストリに油圧トラブルセッション終盤にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がコース上でスローダウンし、一時マシンを停止させる場面があった。無線では「油圧は残っている。ゆっくり走り続けてほしい」と指示が出され、ピアストリは低速でピットへ帰還。大事には至らなかったものの、油圧系統のトラブルが懸念される内容だった。ノリスとハジャーはグリッド降格週末を前にパワーユニット交換によるペナルティも正式に明らかとなった。ノリスは4基目のコントロールエレクトロニクス投入により決勝グリッド10番降格。ハジャーも複数のパワーユニット関連部品を交換したことで最後尾スタートとなる見込みで、両者とも決勝での追い上げを見据えた走行プログラムを消化した。ウィリアムズは新パーツ比較 アップグレード競争も本格化ウィリアムズではアルボン車から新型フロントウイングを取り外し、サインツJr.車へ装着する場面も見られた。1セットしかない新パーツを両ドライバーで比較評価するためで、今後の大型アップデートへ向けたデータ収集が行われた。またパドックでは、アストンマーティンとマクラーレンが次戦ハンガリーGP、ウィリアムズがバクーで大型アップデートを投入する予定であることも話題となり、後半戦の開発競争が本格化している。レッドブルとフェラーリが好発進セッションはフェルスタッペン、ハミルトン、ルクレールのトップ3で終了。ハジャーが4番手、ピアストリが5番手に続き、アントネッリ、ノリス、ラッセル、アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)、ガブリエル・ボルトレト(アウディ)がトップ10入りを果たした。一方、フェルナンド・アロンソに代わってFP1を担当したジャック・クロフォードは22番手、ランス・ストロールも21番手に終わり、アストンマーティンは厳しいスタートとなった。各チームはこの後データ解析を行い、日本時間18日0時(現地時間17時)開始のフリー走行2回目へ向かう。【関連】・F1ベルギーGP フリー走行1回目 結果・タイムシート:フェルスタッペン最速
全文を読む