2025年F1第6戦マイアミGPの公式予選が現地時間5月3日に行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが見事なパフォーマンスを披露し、“パパ初ポールポジション”を獲得した。角田裕毅は10番手だった。フェルスタッペンはQ3序盤のアタックで暫定トップに立つと、最終アタックではターン1でやや挙動を乱したものの、1分26秒204のタイムでライバル勢を抑え、首位を死守。
2番手にはマクラーレンのランド・ノリスが入り、その差は0.060秒と僅差だった。ノリスは最終ラップで縁石に乗りすぎたことをチームに謝罪している。3番手にはメルセデスのルーキー、アンドレア・キミ・アントネッリが続き、金曜日のスプリント予選でのポールに続いて、グランプリ予選で自己最高の結果を記録した。4番手には同じくマクラーレンのオスカー・ピアストリ、5番手にはメルセデスのジョージ・ラッセルが入った。6番手にはウィリアムズのカルロス・サインツ、7番手にチームメイトのアレックス・アルボンが続き、フェラーリのシャルル・ルクレールはスプリント前のクラッシュから立て直して8番手を確保した。9番手にはハースのエステバン・オコンが入り、アメリカチームにとっては今季初のQ3進出となった。レッドブルの角田裕毅は10番手でトップ10を締めくくった。一方で、Q2ではフェラーリのルイス・ハミルトンがタイムを更新できずに12番手で敗退。レーシングブルズのアイザック・ハジャー(11番手)の後塵を拝する形となり、波乱の展開となった。13番手にはキック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトが入り、F1デビュー後自己最高の予選順位を記録。アルピーヌのジャック・ドゥーハンが14番手、レーシングブルズのリアム・ローソンが15番手となった。Q1ではキック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグが16番手で敗退。スプリントでのクラッシュから立て直しを図ったアストンマーティンのフェルナンド・アロンソは17番手に沈んだ。18番手にはアルピーヌのピエール・ガスリーが入り、チームメイトのドゥーハンに予選で初めて敗れる結果に。最後列にはアストンマーティンのランス・ストロール(19番手)と、ハースのオリバー・ベアマン(20番手)が並んだ。アルボンはQ1の序盤にピットレーン違反で記録された。■Q1:フェルスタッペンが主導権握るも、波乱含みの幕開けスプリント終了が遅れた影響で、予選Q1は現地時間16時15分に開始。スプリント中にクラッシュしたアロンソ(アストンマーティン)とルクレール(フェラーリ)もマシンの修復を間に合わせ、20台全車が出走可能となった。路面はドライコンディション。全車ソフトタイヤでコースインし、序盤はマクラーレンのオスカー・ピアストリが1分27秒307で先手を打つ。これはフェルスタッペンを0.3秒上回る好タイムだった。アルボン(ウィリアムズ)はピット出口でハジャーの前に割り込む動きを見せ、レース後に審議対象となる可能性が浮上。また、ハジャー、ラッセル、アントネッリ、ローソン、ストロールらは序盤にタイムを出さず、時間をかけてマシンを整えながら慎重な出走を選んだ。残り時間5分を切る頃から全体的にタイムが大きく更新され、メルセデスのルーキー、アントネッリが一時トップに立つも、フェルスタッペンが1分26秒台に突入して首位を奪還。これによりタイム合戦が加速した。ルイス・ハミルトンはアタック中にターンでロックアップを喫し、暫定15位に後退。一時は脱落の危機にあったが、終盤に8位まで浮上しQ2進出を果たした。一方、アロンソは14位に入った直後に他車の更新で17位へ転落し敗退。Q1のサプライズはキック・ザウバーのガブリエル・ボルトレト。終盤に堅実なラップをまとめて11位に入り、F1での予選自己最高パフォーマンスを見せた。Q1敗退者:16位:ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)17位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)18位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)19位:ランス・ストロール(アストンマーティン)20位:オリバー・ベアマン(ハース)ベアマンは20位でセッションを終え、再びQ1敗退に直面した。■Q2:ピアストリが光る一方、ハミルトン敗退の波乱Q2開始直後、フェルスタッペンが再び最初にコースインし、1分26秒643を記録。だがその直後、ピアストリが1分26秒269という圧巻のラップでトップに躍り出た。ノリスが2番手、アントネッリが3番手、フェルスタッペンが4番手という僅差の上位争いが展開された。その一方で、メルセデスのラッセルがまさかの下位に低迷。週末を通じてチームメイトのアントネッリに比べてマシンバランスに苦しんでいる様子で、「グリップが足りない」と無線で報告していた。脱落圏にはオコン、ドゥーハン、ローソン、ハジャーが並ぶ。ハジャーはアタックを途中で中断し、タイム計測ができない状況に。残り3分を切った頃から全車が最終アタックへ。Q1敗退が目前だったオコンは大きなスライドを乗り越えて9番手へジャンプアップ。代わってハミルトンが脱落圏に沈む。最終ラップでタイム更新を狙ったが0.1秒届かず、12番手でノックアウト。スプリントで表彰台を獲得した流れを維持できなかった。Q2敗退者:11位:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)12位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)13位:ガブリエル・ボルトレト(キック・ザウバー)14位:ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)15位:リアム・ローソン(レーシングブルズ)ハミルトンはQ3進出を逃したが、フェラーリのドライバーはマイアミのグリッドで12番手からスタートする予定だ。■Q3:フェルスタッペン、圧巻の走りでポール確定10台によるQ3では、マクラーレン、レッドブル、メルセデス、ウィリアムズの2台ずつに加え、フェラーリのルクレールとハースのオコンが進出。オコンはハースで初のQ3進出となった。最初のアタックでは、ルクレールがアウトラップでミスを犯してタイム計測を断念。他の9台は順調に計測を終え、暫定トップはフェルスタッペンで1分26秒492。2番手ノリスとの差はわずか0.003秒、ピアストリが0.017秒差で3番手と、上位3台がコンマ02秒以内にひしめく接戦に。迎えた最終アタック。フェルスタッペンはターン1でわずかにスライドし、ミスに見えたが、、その後すべてのセクターでパープルを記録し、1分26秒204を叩き出してポールを確定。ノリスは縁石に乗りすぎてリズムを崩し、2番手止まり。ピアストリも改善できず、アントネッリが2台の間に割って入り、3番手に食い込んだ。ウィリアムズのカルロス・サインツが6番手、チームメイトのア...
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