2023年F1第20戦メキシコGP(メキシコシティGP)の決勝が現地時間10月29日(日)にエルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が優勝した。気温24℃、路面温度47℃とメキシコグランプルの週末で最も暑いコンディションで行われた71周のレース。オープニングラップでは、母国レースとなったセルジオ・ペレス(レッドブル)が、1コーナーでシャルル・ルクレール(フェラーリ)と接触。マシンは宙を舞って地面に叩きつけられ、サイドポンツーンにもダメージを負ってリタイアした。
35周目にケビン・マグヌッセン(ハース)がターン12でクラッシュ。マシンは大きなダメージを負って出火。コースにはデブリがまき散らされたため、レースは赤旗中断となった。この間にフロントウイングにダメージを負ったルクレールなどは、マシンの修復が可能となった。タイヤ交換も可能となり、持ちタイヤとの兼ね合いで各チームのピット戦略も変更され、レースは残り約半分の距離で仕切り直しとなった。優勝はマックス・フェルスタッペン。3番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、1コーナーで首位に立つと、赤旗中断によるリスタートも難なくクリアし、後続に13秒差をつけてシーズン最多勝利となる今季16勝目、アラン・プロストに並ぶ通算51勝目を挙げた。メキシコグランプリでは3年連続の勝利。レッドブル・レーシングは今季19勝目。2位はルイス・ハミルトン(メルセデス)。ファステストラップも記録し、ペレスのリタイアを受けて、ドライバーズランキング2位争いで20ポイント差に迫った。チームメイトのジョージ・ラッセルは6位。3位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)。オープニングラップで母国のヒーローであるペレスのリタイアの原因となったことで、表彰台ではメキシコのファンからブーキングを受けた。チームメイトのカルロス・サインツが4位に続いた。5位はランド・ノリス(マクラーレン)。赤旗中断後のリスタートで14番手まで順位を下げたが、そこから猛烈な追い上げをみせた。チームメイトのオスカー・ピアストリは8位。7位はダニエル・リカルド(アルファタウリ)。復帰後初ポイントを獲得し、6ポイントを獲得したことで、ハースとアルファロメオを抜いてコンストラクターズ選手権でアルファタウリは8位に浮上。チームメイトの角田裕毅(アルファタウリ)は、8番手を走行していた49周目にターン1で前を走るオスカー・ピアストリ(マクラーレン)と接触してスピン。16番手まで順位を下げて追い上げたが、12位でフィニッシュした。9位はアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)、10位はエステバン・オコン(アルピーヌ)までがポイントを獲得。アストンマーティンはダブルリタイア。ファイナルラップではローガン・サージェント(ウィリアムズ)がリタイアを喫し、完走15位台となった。2023年 F1メキシコGP 決勝 結果・順位 順位NoドライバーチームGAPINTPIT 11マックス・フェルスタッペンレッドブル  3 244ルイス・ハミルトンメルセデス13.87513.8752 316シャルル・ルクレールフェラーリ23.1249.2492 455カルロス・サインツフェラーリ27.1544.0302 54ランド・ノリスマクラーレン33.2666.1123 663ジョージ・ラッセルメルセデス41.0207.7542 73ダニエル・リカルドアルファタウリ41.5790.5502 881オスカー・ピアストリマクラーレン43.1041.5342 923アレクサンダー・アルボンウィリアムズ48.5735.4691 1031エステバン・オコンアルピーヌ1:02.87914.306  1110ピエール・ガスリーアルピーヌ1;06.2063.3292 1222角田裕毅アルファタウリ1:18.98212.7742 1327ニコ・ヒュルケンベルグハース1:20.3091.3272 1477バルテリ・ボッタスアルファロメオ1:20.5970.2882 1524周冠宇アルファロメオ1:21.6761.0792 DNF2ローガン・サージェントウィリアムズ 1L  DNF18ランス・ストロールアストンマーティン 4L  DNF14フェルナンド・アロンソアストンマーティン 19L3 DNF20ケビン・マグヌッセンハース 16L1 DNF11セルジオ・ペレスレッドブル 30L1
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