2019年のF1世界選手権 第10戦 イギリスGPの予選が7月13日(土)にシルバーストン・サーキットで行われ、バルテリ・ボッタス(メルセデス)がポールポジションを獲得。チームメイトのルイス・ハミルトンが2番手に続き、メルセデスはフロントローを独占した。F1世界選手権がスタートした1950年からカレンダーに組み込まれているF1イギリスGPは今年で70回目のグランプリ。F1としては1070戦目となるが、その存在感は全く色あせていない。週末前には2024年まで5年間の新たな契約を結んだことが発表されている。
シルバーストンは、F1開催地の中でもサーキットの全長が長い部類に入るが、コースには高速コーナーが複数配置され、ドライバーも観衆もF1マシンの走りを楽しむ。また、平均車速の高いコースゆえにパワーが重要。不安定な天候もレースを左右する要因の一つで、柔軟な対応力があるかも試される。今年、シルバーストンは路面を再舗装。ピレリはピレリは最も硬いレンジである、C1(ハード/ホワイト)、C2(ミディアム/イエロー)、C3(ソフト/レッド)というコンパウンドを配分。再舗装の影響がどのように現れるかも注目だ。午前中のフリー走行3回目では雨もぱらついたシルバーストン。午後も雲に覆われてはいるものの、現地時間14時に気温18.7度、路面温度29.1度のドライコンディションでセッションはスタートした。ポールポジションを獲得したのはメルセデスのバルテリ・ボッタス。昨年ルイス・ハミルトンが記録したコースレコードを約0.5秒更新する1分25秒093を叩き出し、今シーズン4回目、通算10回目のポールポジションを獲得した。ルイス・ハミルトンを上回ったのは5戦ぶりだ。2番手にもルイス・ハミルトンが続き、メルセデスが今季7回目となるフロントローを独占した。2列目にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、3列目にはピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)とセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が並ぶ。上位3列のうち、フェラーリの2台はソフトタイヤ、メルセデスとレッドブルはミディアムタイアでのスタートとなる。ベスト・オブ・ザ・レストの7番グリッドにはルノーのダニエル・リカルド、8番手には好調マクラーレンのランド・ノリスが並ぶ。9番手のアレクサンダー・アルボンは今季2度目のQ3進出。10番手はニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)となった。トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは3戦連続となるQ1敗退を喫して17番手からのスタートとなる。F1 イギリスGPの決勝は7月14日(日)22時10分(現地時間 14時10分)からスタートする。2019年 第10戦 F1イギリスGP 予選結果順位NoドライバーチームQ1Q2Q3177バルテリ・ボッタスメルセデス1分25秒7501分25秒6721分25秒093244ルイス・ハミルトンメルセデス1分25秒5131分25秒8401分25秒099316シャルル・ルクレールフェラーリ1分25秒5331分25秒6461分25秒172433マックス・フェルスタッペンレッドブル1分25秒7001分26秒8481分25秒276510ピエール・ガスリーレッドブル1分26秒2731分26秒0381分25秒59065セバスチャン・ベッテルフェラーリ1分25秒8981分26秒0231分25秒78773ダニエル・リカルドルノー1分26秒4281分26秒2831分26秒18284ランド・ノリスマクラーレン1分26秒0791分26秒3851分26秒224923アレクサンダー・アルボントロロッソ・ホンダ1分26秒4821分26秒4031分26秒3451027ニコ・ヒュルケンベルグルノー1分26秒5681分26秒3971分26秒3861199アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ1分26秒4491分26秒519 127キミ・ライコネンアルファロメオ1分26秒5581分27秒546 1355カルロス・サインツマクラーレン1分26秒2031分26秒578 148ロマン・グロージャンハース1分26秒3471分26秒757 1511セルジオ・ペレスレーシングポイント1分26秒6491分26秒928 1620ケビン・マグヌッセンハース1分26秒662  1726ダニール・クビアトトロロッソ・ホンダ1分26秒721  1818ランス・ストロールレーシングポイント1分26秒762  1963ジョージ・ラッセルウィリアムズ1分27秒789  2088ロバート・クビサウィリアムズ1分28秒257  【Q1】現地時間14時。雲に覆われたシルバーストンは気温18.7度、路面温度29.1度。ドライコンディションで18分間のQ1セッションはスタート。他はソフトタイヤを装着しているがフェラーリ勢だけが、ミディアムタイヤでアタックを開始する。Q1をトップタイムを通過したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。2番手にはミディアムタイヤのシャルル・ルクレールが続いた。Q1でノックアウトとなったのはウィリアムズの2台、ランス・ストロール(レーシングポイント)、そして、ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)が3戦連続でQ1敗退。ケビン・マグヌッセン(ハース)は今季初のQ1敗退となった。【Q2】5台から10台に絞り込まれる15分間のQ2。Q3タイム進出タイムを記録タイヤがレースのスタートタイヤとなることもあり、セバスチャン・ベッテルを除いたメルセデス、フェラーリ、レッドブル・ホンダの5台はミディアムタイヤでアタックを開始する。Q2をトップタイムを通過したのはフェラーリのシャルル・ルクレール。2回目のアタックでソフトタイムでタイム更新。フェラーリはセバスチャン・ベッテルもソフトタイヤでQ2を突破。メルセデスとレッドブルはミディアム、フェラーリはソフトでのスタートとなる。Q2でノックアウトとなったのはアルファロメオ・レーシングの2台、カルロス・サインツ(マクラーレン)、ロマン・グロージャン(ハース)、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)の5台。【Q3】ポールポジションをかけた12分間のQ3。1回目のアタックではバルテリ・ボッタスがチームメイトのハミルトンに0.252秒差をつけてトップ。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が3番手につける。ランド・ノリス(マクラーレン)とアレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)はタイヤの関係で1アタックとなる。迎えた2回目のアタック。バルテリ・ボッタスはタイムを更新できなかったが、ルイス・ハミルトンは0.006秒届かず。バルテリ・ボッタスはシルバーストンのコースレコードを更新して、今シーズン4回目、通算10回目のポールポジションを獲得した。
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