2017年のF1世界選手権 メキシコグランプリの予選が28日(土)にメキシコシティのエルマノス・ロドリゲス・サーキットで行われ、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がポールポジションを獲得した。現地時間13時。気温18.8℃、路面温度42℃のドライコンディションで予選Q1セッションはスタートした。フリー走行3回目と比較して路面温度は20℃近く上昇した。
ピレリは、昨年よりも1段階軟らかいソフト、スーパーソフト、ウルトラソフトという3種類のコンパウンドを持ち込んでおり、予選Q3のタイヤにはウルトラソフトが指定された。2時間前に終了したフリー走行3回目でエンジントラブルによってストップしたピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)は、セッション開始までに修復することができず、予選に参加することはできなかった。F1メキシコグランプリのポールポジションを獲得したのはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。全セクターで最速タイムを記録して、コースレコードを更新する1分16秒488をマーク。今シーズン4回目、通算50回目のポールポジションを獲得した。2番手には0.086秒差でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。ベッテルがタイムを出すまでトップに立っていたが、初ポールポジションは再びお預けとなった。3番手にはルイス・ハミルトン、4番手にはバルテリ・ボッタスとメルセデス勢は2列目からのスタート。以下、キミ・ライコネン、エステバン・オコン、ダニエル・リカルド、ニコ・ヒュルケンベルグ、カルロス・サインツ、セルジオ・ペレスがトップ10入りした。マクラーレン・ホンダは、2台揃ってQ1を突破するもQ2ではタイムを出さず、フェルナンド・アロンソが14番手、ストフェル・バンドーンが15番手で予選を終了。決勝ではフェルナンド・アロンソが20グリッド降格、ストフェル・バンドーンが35グリッド降格ペナルティを科せられる。また、予選不参加となったピエール・ガスリーは現時点で15グリッド降格が確定しているが、さらに増えることが予想されている。F1 メキシコグランプリの決勝は、明日28日(日)の28時(現地時間14時)から行われる。2017年 第18戦 F1 メキシコグランプリ 予選 結果順位ドライバーチームQ1Q2Q31セバスチャン・ベッテルフェラーリ1分17秒6651分17秒0351分16秒4882マックス・フェルスタッペンレッドブル1分17秒6301分16秒5241分16秒5743ルイス・ハミルトンメルセデス1分17秒5181分16秒8701分16秒9344バルテリ・ボッタスメルセデス1分17秒5781分17秒1611分16秒9565キミ・ライコネンフェラーリ1分18秒1481分17秒5341分17秒2386エステバン・オコンフォース・インディア1分18秒3361分17秒8271分17秒4377ダニエル・リカルドレッドブル1分18秒2081分17秒6311分17秒4478ニコ・ヒュルケンベルグルノー1分18秒3221分17秒7921分17秒4669カルロス・サインツルノー1分18秒4051分17秒7531分17秒80710セルジオ・ペレスフォース・インディア1分18秒0201分17秒868 11フェリペ・マッサウィリアムズ1分18秒5701分18秒099 12ランス・ストロールウィリアムズ1分18秒9021分19秒159 13ブレンドン・ハートレートロ・ロッソ1分18秒683  14フェルナンド・アロンソマクラーレン1分17秒710  15ストフェル・バンドーンマクラーレン1分18秒578  16マーカス・エリクソンザウバー1分19秒176  17パスカル・ウェーレインザウバー1分19秒333  18ケビン・マグヌッセンハース1分19秒443  19ロマン・グロージャンハース1分19秒473   ピエール・ガスリートロ・ロッソ   セバスチャン・ベッテル ポールポジションラップOO.ready(function() {window.pp = OO.Player.create("player", "d4MTY3ZDE64HAiqzSVO2hJ3lsJt1-59g");});F1メキシコグランプリ 予選の展開【Q1】 18分のセッション。フェラーリの2台とレッドブルの2台がスーパーソフトでアタックを開始。ウルトラソフトを装着したメルセデスのルイス・ハミルトンが1分17秒516でトップタイムを記録。バルテリ・ボッタス、マックス・フェルスタッペン、セバスチャン・ベッテルと続き、フェルナンド・アロンソが5番手でQ1を通過した。ザウバーの2台、ハースの2台、そして、エンジントラブルによって走行を行わなかったピエール・ガスリーが脱落となった。【Q2】 セバスチャン・ベッテルが1分17秒058を記録してトラックレコードを更新。すぐにルイス・ハミルトンが1分17秒035を記録してそれを上回る。さらにマックス・フェルスタッペンがついに1分16秒台に突入。1分16秒524を記録した。セバスチャン・ベッテルも1分16秒台に入れて2番手に続く。序盤にはブレンドン・ハートレーのマシンから白煙が上がり、ノーパワーを訴えてコース脇にマシンをストップ。セクター2でイエローフラッグが提示される。Q2ではウィリアムズの2台、マクラーレンの2台、そして、ブレンドン・ハートレーが脱落。グリッド降格が決まっているマクラーレン・ホンダ勢はタイムを記録しなかった。【Q3】 Q3にはメルセデス、フェラーリ、レッドブル、フォース・インディア、ルノーの5チームが進出。1回目のアタックでマックス・フェルスタッペンが1分16秒574でトップに立つ。しかし、最後の最後でセバスチャン・ベッテルがコースレコードを更新する1分16秒488をマーク。逆転でポールポジションを獲得した。F1メキシコグランプリ 展望決勝は71周で争われる。ポールポジションはレーシングライン上にあるが、少ないダウンフォースがドライバーにとって一番の問題であり、ターン1への距離も長いので、アドバンテージは少ない。昨年のレースでは表彰台に登壇したドライバーはすべて1ストップ。今年ピレリは1段階ソフト側のコンパウンドを持ち込むが、今季型タイヤの耐久性は増しているので、30周前後でタイヤを交換する1ストップ戦略が見込まれる。また、2015年にカレンダーへ復帰してからの出動率は100%。過去2年間はセーフティカーもしくはバーチャルセーフティカーがレース結果に影響を及ぼしている。エルマノス・ロドリゲス・サーキットは、カレンダーのなかで2番目の短さとなる全長4.304㎞。標高2,200mに位置し、海抜0mに比べて酸素量が約75%にまで減少し、ICE(内燃機関)の出力に影響を与える。また、マシン内部のシステムやブレーキを通り抜ける空気の量も減るため、冷却面の影響も避けられない。高地で空気が薄いため、シンガポールのマリーナ・ベイ市街地サーキットと同程度のダウンフォースレベルになるが、ダウンフォースは少なくなり、マシンの出力はモンツァと比較し...
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