2008 FORMULA 1 Santander British Grand Prix1位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン) 「僕のキャリアでもっとも過酷なレースだった。と同時に、最高のレースになった。状況は去年の日本GPと同じくらいひどくて、かなりスリッパリーだった。バイザーが曇ってしまい、何度か自力で拭き取ろうとしたが、うまく行かなかった」
「チームが素晴らしい仕事をしてくれたことに感謝したい。特に、難しい状況の中で適切なタイヤ戦略を採ってくれたことが大きかった。最終ラップでは、ファンが立ち上がって声援を送ってくれる姿が見えた。僕はコクピットの中で、『フィニッシュまでしっかり辿り着いてくれ』と祈るような気持ちになった。母国GPを制すると感慨もひとしおだ。この勝利は家族に捧げたい。この数週間、僕がちょっとしたトラブルに見舞われたが、それでも皆が応援してくれた。ホッケンハイムでも表彰台の頂点に立てたら最高だ」2位 ニック・ハイドフェルド (BMW)「良いレースだった。2位には満足している。今日できるベストな結果だったからね。予選はうまくいあったし、レースではすべてが正しかった。正しいタイヤを決定できたことが重要だった。最初のピットストップで僕たちはインターミディのユーズドセットで留まるか迷ったけど、幸運にも、ニュータイヤに決めた。僕たちは小雨を予想してたけど、ハンガーストレートを下って目の前に黒い壁が見えたとき、予想した以上だと思ったよ!レースで最も難しかったのは、ラップ上のマシンが僕をオーバーテイクしていったときだった。でも、そのときはコンディションにとってより良いタイアをはいていた。とても水が多くて、どこ方向にいけばいいか見えなかった。一度アビーの直前でほとんどスピンしかけたけど、なんとかマシンをトラックに留めることができた」3位 ルーベンス・バリチェロ (ホンダ)「今日再び表彰台に立つことができて、最高の気分だ。とてもエキサイティングなレースで、天候に助けられ、マシンの能力を最大限に引き出すことができた。僕らにとって、このレースで一番重要だったのは、レース半ばで激しい雨が降り始めたときに、エクストリームウエットに履き替えた決断だった。クラブに差し掛かったときに高速でコースオフし、ウォールに接触する寸前だった。まさにそのときに、僕らはすばやい決断を下さなければならないと思った。エクストリームウエットに履き替えてからは、前にいるクルマを簡単にオーバーテイクできた。あれはいいものだ。あのような重大な決断を下せたのは、僕の経験と、僕を信じてくれたチームのおかげだ。今日は、本当にチームへ感謝をささげたい。ファクトリーや日本にいる人たちを含め、すべての人にだ。人生は、自らの経験から学んでいくものであり、僕らは厳しかったここ2年でそうやって積み重ねてきた。僕はいつでも、いつかよいときが来ることを信じていたし、これからもそんなときがやってくると思っている」4位 キミ・ライコネン (フェラーリ)「落ち込んでいるけど、同様にもっと悪い状態もありえたと思っている。レースに勝てる可能性があったけど、僕たちは最初のピットストップで同じタイヤセットのままでいるというミスをしてしまった。僕たちはトラックコンディションが改善すると思っていた。それは共同での決定だった。僕たちはチームであり、一緒に勝ったり負けたりする。ここ数レースでおこった全てのとは、現在の僕にとってあまり良いことではないけど、例えそれがフェリペとルイスと同一の条件だとしても、僕はチャンピオンシップをリードしている。僕たちに素晴らしいポテンシャルがあることはわかっているけど、それを最大限に利用するためにすべてを適切に行わなければならない」5位 ヘイキ・コバライネン (マクラーレン) 「地元GPで素晴らしい勝利をマークしたルイスに『おめでとう』と言いたい。僕のスタートは良かったが、ルイスに強烈なプレッシャーをかけられた。5周目にちょっとはらんだ隙を突かれて、彼に首位を明け渡すことになった。本当に難しいレースだった。スリッパリーなうえ、すぐにアクアプレーンを起こしてしまう。今日のコンディションでは、完走よりリタイアの方がずっとやさしい。僕自身も2度スピンしてしまった。4ポイントを獲得して、コンストラクターズ・タイトル争いに貢献できたと思う」6位 フェルナンド・アロンソ (ルノー)「雨のレースでは何が起るかわからない、と言っていたように、今日のレースは雨で難しいコンディションのレースだった。タイヤはあっという間に磨耗し、ほとんど溝がなくなった状態でレースを終えた。そのせいで、コースのあちこちでタイムをロスしてしまった。今日はもっと良い成績を残せたはずだが、3ポイント獲得に留まった。だが、チャンピオンシップの上では重要なポイントだ。」7位 ヤルノ・トゥルーリ (トヨタ)「今日は良いレースだった。2ポイント獲得できたのは良かったけれど、もっと上を狙いたかった。レースを通して、私はとても力強い走行ができていて、雨がひどくなった頃には3位まで順位を上げていた。その時点で、コースは本当にひどい状態で、至るところでアクアプレーニングが発生し、1周あたり15秒も失っていた。我々は、エクストリーム・ウェット・タイヤに切り替える賭けに出るべきだった。しかし残念ながら、その決定を下そうとした時点で、もうこれ以上雨が降らないのが分かったんだ。それはただ、難しいコースコンディションにおける判断の難しさの問題だったのだけれど、後から考えると、我々はタイヤを替えるべきだったね。 表彰台を獲得できるかもしれないぐらい、とても力強い走行が出来ていたから、残念だった。そうは言っても、昨日の予選の後に2ポイント獲得できたのは悪くはないよね。我々は3戦連続でポイントを獲得した。そして、その勢いを維持できるチャンスは十分にある。我々は、クルマをさらに改良するためにプッシュし続けなければならない。そして、それぞれのレースでチャンスを生かさないといけない。」8位 中嶋一貴 (ウィリアムズ)「再びポイントを獲れたことは良かったけど、最終ラップでヤルノに7位を持っていかれたのは残念だ。彼のタイヤは僕よりも良い状態だったけど、トラックが乾いてきた最終ラップでは彼の方が僕より少し速かった。序盤と終盤はマシンのコントロールが厳しかったけど、今日は楽しかった。チームが正しいタイミングで僕にエク...