ルノーF1のチーム代表を務めるシリル・アビテブールは、来週末のF1オーストリアGPでR.S.20に大幅なアップグレードを投入することを明言。当初、序盤戦で投入していた3回分のアップグレードをまとめて実装する予定だと語った。当初、ルノーF1チームは、第3戦ベトナムGPからR.S.20に最初のアップグレードを導入し、第5戦オランダGP、第6戦スペインGPと改良を追加していくプログラムを組んでいた。
しかし、新型コロナウイルスの世界的な大流行によって序盤10戦がキャンセルされたため、ルノーF1のエンジニアは開発スケジュールを組み直し、戦略を変更する必要があった。したがって、序盤戦に予定していたアップグレードは、来週末のレッドブル・リンクでのシーズン開幕戦で大規模なアップグレードとしてまとめて投入される。「アップグレードが投入される」とシリル・アビテブールは金曜日に記者団に語った。「当初のナンバリングである第3戦ベトナム、第5戦オランダ、第6戦バルセロにパッケージを届けるために内部の生産は多大な努力をしてきた。それはオーストリアで我々のクルマに実装される」「当然ながら、それらのレースは開催されなかったが、想定していたパフォーマンスはシュピールベルクで発揮されることになるだろう」シリル・アビテブールは、来週の開幕戦には保守的なアプローチをとっているが、休止中にマシンをアップグレードするためにルノーF1の努力し、今後数週間で必要となるスペアパーツの在庫も構築してきたと強調する。「昨年の我々のマシンは本当にひどいものだったので、あまり期待はしたくはない。とにかく少しでも良くなっていることを願っている」とシリル・アビテブールは語る。「我々はまだ冬季テストからの自分たちマシンの競争力について完全に確信を持てていない。この時点であまり多くのことは語りたくはない」「これらのすべてのパーツを大量に入手できるようにしてきた努力には明らかに大きな満足がある。我々全員が、たとえいくつかの縁石が取り除かれたとしても、シュピールベルクはマシンに過酷であることを知っているからね」「我々全員が、量的に計画する必要があった。いくつかのパーツはマシンにそれなりのパフォーマンスをもたらすことを期待している」