ルノーF1は、F1オーストリアGPで投入した新型MGU-Kが大幅な前進をもたらしたと主張。しかし、レースではルノーの複数のドライバーにパワーユニットトラブルが発生する結果となった。ルノーは、ダイナモで信頼性トラブルが発生して延期となっていた2018年型のMGU-Kを先週末のF1オーストリアGPで投入。ルノーは昨年型のMGU-Kにも信頼性に問題があって使用することができず、事実上2016年型を改良して使用していた。
しかし、F1オーストリアGPではルノーのパワーユニットに信頼性問題が続発。ニコ・ヒュルケンベルグはホームストレートでエンジンがブロー。ダニエル・リカルド(レッドブル)とストフェル・バンドーン(マクラーレン)もトラブルによってリタイアを強いられている。また、レースウィナーのマックス・フェルスタッペンも、万が一、チームメイトと同じ問題が発生する可能性を考慮して、エンジンの出力をさせていたことをレッドブルは認めている。しかし、ルノーのテクニカルディレクターを務めるボブ・ベルは、オーストリアの結果はポジティブなものだったと語る。「アップグレードは2つのアドバンテージをもたたす。軽量化されたことで、バラストを積むことができるし、クルマの重心を中央にすることで、信頼性を向上させられるだろう」リタイアを喫したニコ・ヒュルケンベルグも、アップグレードは予選結果を改善させる助けになると確信していると語る。「予選の助けになるのは間違いない。軽量が助けになるのは確かだし、スピードを改善させることができる」だが、予選では、フェラーリのパワーユニットを搭載するロマン・グロージャンがレッドブル勢の間に割って入り、ワークスルノーの2台は今シーズン初めてハースの2台に予選で負けている。
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