ルノーは、ワークスチームを犠牲にしてでもレッドブルに供給するF1パワーユニットの信頼性を向上させるために対策を行っているとし、さらにF1シンガポールGPからはレッドブルに選任スタッフを派遣する。今シーズン、レッドブルはルノーのF1パワーユニットの信頼性に不満を露わにしている。マックス・フェルスタッペンは、12戦中6戦でリタイア。うち4回がルノーのメカニカルトラブルが原因となっている。
F1ベルギーGPでは、センサー問題によってエンジンがストップ。レッドブルのチーム代表kリスチャン・ホーナーは、ルノーのサービスは“支払いに見合っていない”と非難し、2017年は“悲惨”な状態だと嘆いている。ルノーは、仕事が不十分であることを認め、状況を改善するためのアクションプランを実行している。先週末のモンツァからは、マックス・フェルスタッペンが見舞われた問題を根絶するためにエンジンモードに特別な変更を加え、次戦F1シンガポールGPからレッドブルに選任スタッフを派遣する。ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは「マックスに起こったあらゆるタイプのインシデントは、他のドライバーと同様に適切な対応策がある。それが最初の対応だ」と Autosport にコメント。「最新のトラブルはスパで見舞われたセンサーの不具合だ。今でははるかに優れた手順が文書化されている」「謝罪することが問題ではない。適切でなければならなかった。言い訳を探すつもりはない。適切でなければならなかったし、今では適切なものになっている」「二つ目の要素は、パーツ導入にある。我々はルノーを犠牲にしてでも、レッドブルにとって最高のパーツを作ることに焦点を当てていく。我々にはレッドブルとマックスのためにそうする義務があると感じている」「最後は人員面だ。我々はより多くのリソースを追加する。まだ実現はしていないが、シンガポール以降、彼らに専念する人員を置く。さらに信頼性とオペレーションを追求する人員もつける」「我々は対応を行っている。簡単なことではないが、対応している。そして、我々がいかにそのような状況に対処しているかをとても誇りに思っている」マックス・フェルスタッペンは、F1ベルギーGPのリタイア後、センサーによってシャットダウンしたエンジンがガレージで始動したことを知り、「いっそエンジンがブローしてくれた方がよかった」とさらに怒りを爆発させた。マックス・フェルスタッペンの発言についてシリル・アビテブールは「ノーコメントだ。率直に言って、理解しかねる。スパのエンジンは安全だった。再び使うことができる」とコメント。「もしブローしていたら、より多くのエンジンを投入してペナルティが増すおとになる。なので、私には理解はできない」また、シリル・アビテブールは、残りのシーズンではいくつかマイナーなアップデートを導入するが、それによって勢力図が大きく変わるようなことはないだろうと認める。「いくつか小さなものはある。多少のパフォーマンスは生むかもしれない。詳細を明かすつもりはないが、全てのチームにパフォーマンスをもたらすだろう」
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