ルノーは、2016年シーズン後半に“Bスペック”マシンを投入する可能性を除外していない。新生ルノーの初マシンとして発表された『R.S.16』は、昨年ロータスがメルセデス製パワーユニットを想定して設計されたマシンをルノー製に合せて急造したバージョン。「ロータス・プロジェクトのリカバリーは遅れた」とルノーのレーシングディレクターを務めるフレデリック・バスールは L’Equipe に認めた。
「エンストンでの最初のミーティングでは、今回のテストに参加することを第一の目標に据えた」「我々はルノー・エンジンにシャシーを適応させなければならなかった。すなわち、上から下まで全てをやり直さなければならなかった。それほどかけ離れてはいななかったがね」ルノーは現在、R.S.16が少なくともきちんと走行できるようにトラブルシューティングを行っている。「我々は短期的なゴールを設けていない。今年7〜8でフィニッシュしたいというつもりはない」とフレデリック・バスールは語る。「だが、『移行の年であり、オフィスを塗装することに一年を費やしており、2017年にお会いしよう』と言って楽な道を進むつもりはない。それは心理的にも良くはない」「エンストンはレースチームであり、常に最後の100分の1秒を得るという精神を持ち続けなければならない」「シーズン中により成功したクルマを導入するつもりか? まずはメルボルンで我々がどの位置にいるかを確認し、そのあと2017年のレギュレーションについて明白なアイデアを得ることなる」「しかし、たとえ2017年に変わるとしても、2016年の完全なコミットメントを維持したいと思っている」だが、自動車会社としてのルノーは成功のために必要な時間を待つつもりであり、フレデリック・バスールは、F1チームが完全な支援を受けられることを知って安心していると述べた。「F1ではかなりレアだが、中期的なプロジェクトがある長所は巨大だ。カルロス・ゴーンは我々は3〜5年というゴールを課した。それは贅沢なことだ」
全文を読む