レッドブルが、WRC(世界ラリー選手権)のプロモーターを引継ぐことが濃厚になった。今年始め、WRCのプロモーターを務めてきたノースワンスポーツ(North One Sport)の親会社CSI(コンバース・スポーツ・イニシアティブ)が倒産して行政の管理下に置かれたことで、FIAはノースワンスポーツとの契約を解除。
WRCのマニュファクチャラー、チーム、投資家には、今月上旬のラリー・フィンランドでプロモーターの交代が正式に通達された。ジャーナリストのケビン・イーソンは、FIAは新しいプロモーターを探すのに手こずっているとしている。「FIAは、かつてF1と並び称されたチャンピオンシップをよみがえらせる機会をレッドブルのメディア事業部にオファーしようとしている」レッドブルは、すでにシトロエンチームと複数のラリードライバーのスポンサーを務めている。 「そのマーケティング力をもってすれば、(レッドブルは)この選手権が必要としている救世主となるかもしれない」レッドブルからスポンサードを受けるシトロエンのチーム代表イブ・マトンは、今回の動きがラリー界にとっていい流れとなるとみている。「(レッドブル)メディアハウスがWRCのプロモーターになるのいいことだと思う。ただし、メディアハウスと我々のチームのスポンサーであるレッドブルは、あくまでも別の存在だということは指摘しておきたい」「彼らはこのような事柄を適切に処理する能力がある。単なる企業プロモーションのためだけの参入ではない。WRCに投資すると決めたのであれば、しっかりと仕事をするだろうし、そうでなければ興味を示すようなことはしないだろう」
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