レッドブル・レーシングのテクニカルディレクターを務めるピエール・ワシェが、2026年型マシン『RB22』が現在も抱える課題について説明した。チームはシーズン序盤から着実な進歩を遂げているものの、コーナー進入時の安定性やコーナー中盤でのアンダーステアといったマシン特性には依然として改善の余地があるという。
ワシェは、開幕当初に抱えていたダウンフォース不足や機械的な問題は解消されたとしつつも、現在はRB22本来の特性を改善するため、セットアップや開発を続けていると明かした。RB22が抱える設計上の課題2022年から2024年までマックス・フェルスタッペンとともに3年連続でドライバーズタイトルを獲得したレッドブル・レーシングだが、新レギュレーションが導入された2026年は11戦を終えても未勝利と苦戦している。ハンガリーGPで2位に入ったフェルスタッペンの走りの裏で、ワシェはRB22が現在も抱える弱点について次のように説明した。「どのレーシングカーでも同じだが、ドライバーがどのようにマシンを使えるか、その荷重のかかり方には限界が見えてくる」「その特性によって、バランス調整やリバランスでできることが制限される」「我々のマシンにも、進入時の安定性やコーナー中盤でのアンダーステアといった制約があり、それを改善するためにメカニカルな手法を使って対処しようとしている」開幕時の問題はすでに修正ワシェは、現在の課題とは別に、シーズン序盤には別の問題も抱えていたことを改めて認めた。「シーズン序盤は、ライバルと比べてダウンフォースが不足していたことは明らかだった」「それに加えて、マシンにはいくつか機械的な問題があり、ドライバーがステアリングを通じてマシンの状態を感じ取れなかった。我々はシーズン序盤にその問題を修正した」「修正には少し時間がかかったが、それはマシン全体の性能やポテンシャルとは別の問題だった。ドライバーのフィーリングに関する問題があったということだ。隠している話ではない」現在はこれらの機械的な問題は解消されており、チームはマシン本来の性能向上に開発の重点を移している。「後れた状態から着実に前進した」ワシェは、レッドブル・レーシングがシーズンを通じて競争力を高めてきたことにも手応えを示した。「最大のポイントは、我々がライバルより後れた状態でスタートしたということだ。それでも確実に前進してきた」「ここまで巻き返してきたことはチームにとって非常に良い仕事だったと思う」「もちろん、まだ目指す位置には到達していない。しかし、エイドリアン(ニューウェイ)が言っていたように、何が機能していないのかを理解し、改善を積み重ねるしかない。その結果として現在の位置がある」「チームとして見れば、この進歩は非常に興味深いものだった」ワシェは2025年のタイトル争いが2026年型マシンの開発へ影響したかについては明言を避け、「他チームが非常に良い仕事をした」とライバルの開発力を評価した一方、「我々もマクラーレンも昨年は最後までタイトルを争った。その影響もあって少し後れを取ったのだろう」と分析した。開幕時の機械的トラブルはすでに解消されたものの、RB22は依然としてコーナー進入時の安定性やコーナー中盤でのアンダーステアという設計上の課題を抱えている。レッドブル・レーシングが2026年シーズン初勝利を挙げるためには、これらの弱点を克服し、マシン本来のポテンシャルをより安定して引き出すことが鍵となりそうだ。
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