レッドブル・レーシングは、今週末のF1ハンガリーGPで「マカレナ」と呼ばれる回転式リアウイングの改良版を再投入する見通しとなった。オーストリアGPとイギリスGPで相次いで発生したトラブルの原因を特定し、対策が完了したためだ。ベルギーGPでは信頼性を優先して従来仕様のリアウイングに戻していたが、チームはハンガロリンクで新仕様を復活させる準備を整えている。アップデートが実戦でどのような効果を発揮するかが注目される。
2件のメカニカルトラブルを特定 ハンガリーGPで修正版を投入レッドブルは、オーストリアGPとイギリスGPでマックス・フェルスタッペンのマシンに発生したリアウイングのトラブルを受け、ベルギーGPでは旧仕様へ戻して原因究明を進めていた。ベルギーGP後、チーム代表ローラン・メキースは問題が空力ではなく、異なる2種類のメカニカルトラブルだったことを明らかにした。「機械的な問題だった。そして2つは異なる原因だった」「ブダペストまでには修正を用意できる」技術責任者のピエール・ワシェも、問題はリアウイングの機械的な設計にあり、空力コンセプトそのものではないと説明した。「シルバーストンでの事故の後に機械的な問題を発見した」「すでに修正を施している。マシンへ搭載する前に十分な信頼性があることを証明しようとしている。ブダペストには間に合うはずだ」FIAも問題視せず レッドブルは独自基準で慎重姿勢ワシェによれば、FIAはこのリアウイングの合法性や構造そのものには懸念を示しておらず、投入を見送ったのはレッドブル独自の安全基準による判断だったという。「我々が行った対策についてはFIAにも証明している」「慎重になっているのは我々自身だ。リスクは取りたくないし、100%の確信を持って投入したい」この回転式リアウイングはフェラーリが先に導入したコンセプトをベースに、レッドブルが独自に発展させたものだ。しかしシルバーストンで2戦連続となるトラブルが発生したことで、フェルスタッペンは「非常に危険だ」と強く批判していた。フェルスタッペン「旧型のほうが安心感はあった」ベルギーGPでは旧仕様のリアウイングへ戻したことで、フェルスタッペンは3位表彰台を獲得。ドライバビリティも改善したと評価している。旧型リアウイングについて尋ねられると、フェルスタッペンは冗談交じりにこう答えた。「旧型? 良かったよ。少なくともコース上に留まることができた。それが一番大事だったと思う」さらに、マシンバランスの改善も感じていた一方で、決勝ではハードタイヤで苦戦したと振り返った。「もう少し競争力はあったし、バランスも少し改善していた。でもハードタイヤでは苦戦した。それだけだ」一方で、ハンガロリンクは高速コーナーよりも連続コーナーでの性能が重要となるサーキットだけに、新仕様リアウイングがどこまで競争力向上につながるかについては慎重な見方を示している。「ハンガリーではエネルギー不足の影響が少なくなるのは良いことだ。でも、それが有利なのか不利なのかは分からない。結局はコーナーが多いサーキットだから、マシンのコーナリング性能が重要になる。だから、自分たちがどれだけ戦えるかは現時点では予測できない」今回の改良版「マカレナ」リアウイングは、レッドブルにとって2026年シーズン後半戦の重要な開発パーツとなる。信頼性問題を克服した新仕様がハンガリーGPで期待どおりの性能を発揮できるか、その実力が初めて本格的に試されることになる。
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