マックス・フェルスタッペンの将来を巡る憶測が再び加熱している。ドイツ紙『Bild』によると、レッドブルは契約に盛り込まれているパフォーマンス条項付きの解除条項を買い取る案を検討しているという。フェルスタッペンは2028年までレッドブルと契約を結んでいるが、その契約には一定の成績条件を満たせなかった場合に発動できる解除条項が存在するとされている。2026年シーズン序盤の苦戦によって、この条項が現実的なリスクとして浮上している。
現在フェルスタッペンはドライバーズランキング7位に位置しており、以前から報じられている「ランキング上位2位以内を維持できなかった場合に契約解除が可能」という条件が話題となっている。ザルツブルク会談で将来を協議今月初めにはオーストリア・ザルツブルクで重要会談が行われたと報じられた。会談にはフェルスタッペン本人とマネージャーのレイモンド・フェルミューレンに加え、レッドブルのマルク・マテシッツ、チャレーム・ユーウィッタヤ、オリバー・ミンツラフCEO、そしてチーム代表のローラン・メキースが出席したという。議題の中心はフェルスタッペンの将来だったとみられており、レッドブル首脳陣は解除条項発動の可能性を強く警戒しているとされる。さらに『Bild』は、この解除条項が10月頃まで有効である可能性があると報道。仮にフェルスタッペンがシーズン終盤まで判断を先送りした場合、レッドブルはドライバー市場がほぼ閉じた段階でエースを失う危険性を抱えることになる。数千万ユーロ規模の提案を準備かこうしたリスクを回避するため、レッドブルは解除条項そのものを消滅させるための提案を検討しているという。報道によると、その金額は「数千万ユーロ前半」とされており、日本円に換算すると20億円前後に達する可能性がある。レッドブルがここまで踏み込もうとしている背景には、フェルスタッペンに代わる同等レベルのドライバーを短期間で確保することが極めて困難という事情がある。もしフェルスタッペンが10月近くになって離脱を決断した場合、有力ドライバーの大半はすでに契約を済ませている可能性が高い。フェルミューレン「勝てることが前提」フェルスタッペン陣営は現時点で離脱を示唆してはいない。マネージャーのレイモンド・フェルミューレンは、解除条項の存在を認めつつも、これまで一度も発動したことはないと説明した。「2028年まで契約がある。もちろん解除条項は存在するし、これまでも常にあった」「だが私たちは一度もそれを行使したことがない。むしろ常に忠実であり続けてきたし、これからもそうだ」一方で、将来については重要な条件を付け加えた。「私たちはレッドブルとの旅を続けたいし、マックスもここでキャリアを終えたいと考えている」「ただし当然ながら、勝つチャンスがあることが前提だ」この発言は、チームの競争力が将来を左右する最大の要素であることを改めて示している。夏休み前にも決断の可能性フェルミューレンは決断の時期についても言及した。「近いうちに決断したい。全員が自分たちの立場を理解できるようにするためだ」「夏休み前に決まる可能性もある」F1のサマーブレイクは例年8月に行われるため、フェルスタッペンの去就は今後数週間のうちに大きく動く可能性がある。ピアストリ獲得説も浮上こうした状況を受け、レッドブルがすでに後継者候補の検討を進めているとの見方も出ている。元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、双方の信頼関係に変化が生じている可能性を指摘した。「お互いへの信頼を少し失っているように感じる」さらにラルフ・シューマッハは、レッドブルがフェルスタッペンとの契約延長を打診したものの断られたと主張した。「マックスは『今は必要ない。2028年まで契約があるし、様子を見たい』と答えたようだ」また、レッドブルが水面下で後継者候補を探しているとも指摘する。「彼らが話している相手は明らかだ。オスカー・ピアストリだ」ラルフ・シューマッハによると、マルク・マテシッツとピアストリのマネージャーであるマーク・ウェバーの間で接触があったとされている。レッドブルはフェルスタッペン残留を最優先としているものの、2026年シーズンの競争力と契約解除条項の存在が、F1ドライバー市場全体を左右する大きな焦点となりそうだ。【関連】・ブリアトーレが2027年F1移籍市場を予測「フェルスタッペン以外は動かない」
全文を読む