レッドブル・フォード・パワートレインズは前戦カナダGPで記念すべき初表彰台を獲得したが、テクニカルディレクターのベン・ホジキンソンは、まだ道半ばであるとの認識を示した。マックス・フェルスタッペンが3位表彰台を獲得したことで、レッドブルの自社パワーユニット計画はF1で初めてトップ3フィニッシュを記録した。しかし、ホジキンソンはトップ勢とのギャップが依然として大きいことを認めている。
わずか5年で達成した初表彰台2026年F1カナダGPでフェルスタッペンは優勝したキミ・アントネッリから11.2秒差の3位でフィニッシュした。2位のルイス・ハミルトンにもわずか0.5秒届かなかったが、自社開発のパワーユニットで達成した結果としては大きな前進だった。「F1は勝利がすべてだ。しかし、自社パワーユニットで初めて表彰台を獲得できたことは、これだけ短期間で成し遂げた成果の規模を考えれば、間違いなく祝う価値のあることだ」とベン・ホジキンソンは語った。「レッドブル・フォード・パワートレインズは新参者だ。我々は自動車業界やモータースポーツ界を代表する巨大メーカーと戦っている」「そうした相手とグリッド最前線で真っ向勝負できていることを、チーム全員が誇りに思うべきだ」レッドブルは2026年シーズン序盤、オーストラリアGPと中国GPで信頼性の問題に苦しんだ。また、RB22の扱いづらさにも悩まされており、コンストラクターズランキングでは5戦終了時点で4位。首位メルセデスには162ポイント差をつけられている。予想以上の競争力を発揮それでもパドック内では、レッドブル・フォードのパワーユニットに対する評価は高い。メルセデスHPPやフェラーリといった実績豊富なメーカーを相手にしながら、参入初年度としては予想以上のパフォーマンスを示しているからだ。今後はADUO制度による性能是正の枠組みも活用できる可能性があり、ライバルとの差を縮める余地も残されている。初勝利へ向けた次のステップホジキンソンは現状を楽観視していない。「まだやるべきことはたくさんあるし、トップランナーとの差が大きいことも理解している。しかし、我々は急速に学び、能力を高め、重要な分野で前進している」「今後数戦を非常に楽しみにしている。我々は進歩を続け、この新時代のF1で初勝利を目指している。新たなチームやメーカーが参戦し、競争し、開発を続ける時代だからだ」カナダGPはレッドブル・フォード・パワートレインズにとって大きな節目となった。しかし、本当の目標は表彰台ではない。次の課題は、その進歩を優勝争いへと結び付けることにある。初年度としては異例の速さで成長レッドブル・フォード・パワートレインズは2021年の設立からわずか5年で、メルセデスやフェラーリと直接戦うレベルまで到達した。2026年の新パワーユニットレギュレーション導入時には苦戦も予想されていたが、少なくとも性能面では早い段階から一定の競争力を示している。一方で、ホジキンソンが強調したように、現状ではまだ優勝を争うだけの総合力には達していない。カナダGPでもフェルスタッペンは表彰台を獲得したものの、レースを支配したメルセデス勢との差は明確だった。それでもADUO制度による開発余地が残されていることを考えれば、シーズン後半に向けて勢力図が変化する可能性は十分にある。レッドブル・フォードにとって、初表彰台はゴールではなく、本格的な挑戦の始まりと言えそうだ。
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