レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、F1アメリカGPのスプリントと予選を終えて、チーム全体の競争力に満足感を示した。マックス・フェルスタッペンがスプリント優勝とポールポジションを獲得し、チームとして理想的な一日を過ごす一方、角田裕毅もスプリントで見事なリカバリーを見せた。両ドライバーが異なる状況で力強さを発揮したことに、メキースは大きな手応えを感じている。
「非常に強い一日だった。マックスはスプリントを完璧にコントロールして勝ち、チームとして重要なデータを得ることができた。マクラーレンが両方ともスタート直後にリタイアしたのは幸運な部分もあるが、それを最大限に生かしたマックスの走りは見事だった」とメキースは語った。さらに、角田裕毅の奮闘についても高く評価している。「角田のスタートは本当に印象的だった。10台以上を抜いてポイントを獲得したのは素晴らしい仕事だ。彼は非常に冷静に周囲の混乱を避け、リスクを取りながらも堅実に順位を上げた。今日のような状況で結果を持ち帰れたのは、彼自身の成長の証だと思う」と称賛した。予選ではフェルスタッペンが圧巻のラップでポールポジションを獲得。一方、角田裕毅はトラフィックに阻まれQ3進出を逃したが、メキースはその内容を前向きに捉えている。「スプリントで得た情報をもとに、予選へ向けてセットアップを変更した。その結果、マックスは昨日よりも強力な走りを見せた。角田はQ3に届かなかったが、彼が示したペースと安定感は確かだった。スタート位置は13番手だが、スプリントで見せたように前へ行く力はある。明日はまたポイントを狙えるはずだ」と語った。レッドブル・レーシングは、フェルスタッペンがフロントロウから、角田裕毅が中団グループから決勝に臨む。メキースは「我々はこの週末、両方のマシンで重要な進歩を遂げた。マックスのポールと角田の強いレースパフォーマンス、どちらもチームの努力の結果だ。明日はその成果を最大化したい」と締めくくった。