新たにレーシングブルズのチーム代表に就任したアラン・パーメインが、レッドブルF1チームの新代表に抜擢された前任者ローラン・メキースを称賛した。今月初め、レッドブルは20年間チームを率いてきたクリスチャン・ホーナーの退任を決定。後任として、これまでレーシングブルズを率いていたローラン・メキースをチーム代表兼CEOに任命した。
2026年に向けて自社製パワーユニットを開発するレッドブル・パワートレインズの指揮も担うことになるなど、メキースには極めて重責が課されている。「人の扱いに長けたレーサー」アラン・パーメインは英オートスポーツ誌のインタビューで、メキースの人物像と指導力を高く評価した。「本当に素晴らしい人物だと思う。人との接し方が上手くて、レースのことを理解している。彼はピュアなレーサーだよ。そして人との関わりに関しては非常に優れている」「F1で36年やってきて、数多くのチーム代表と仕事をしてきたが、彼はその中でも最高の一人だ」「私にとっても大きな挑戦」自身が引き継ぐ立場については、レーシングブルズのファエンツァとミルトンキーンズの2拠点を行き来しながらチームを率いることになると説明した。「非常に大きな靴を履くことになる。でも幸運なことに、ファエンツァとミルトンキーンズの両拠点には強力なマネジメントチームが揃っている。私もこの18カ月間その一員として働いてきたから、彼らのことはよく知っているし、移行を支えてくれている」メキース体制でシナジー継続レーシングブルズは2026年からレッドブル・パワートレインズ製エンジンの供給を受ける予定であり、メカニカル部品の共有も含めた両チームの連携がさらに重要になる。パーメインは、メキースがレッドブルで独自色を出しつつも、これまで築いた関係性がスムーズな連携を後押しすると見ている。「ローランとクリスチャンはうまく協力していた。今後もレギュレーションの範囲内で、両チームのシナジープログラムは継続される」「私もミルトンキーンズに行くことはあるし、ファエンツァにいることもある。その間は、ミルトンキーンズのテクニカルチームが連携業務を担ってくれるから、特に問題はないと思っている」古豪ベネトンからのキャリアパーメインは1989年にベネトンでF1キャリアを開始し、その後ルノー、ロータス、アルピーヌとチームが変わる中で中核スタッフとして活躍。2023年夏、オトマー・サフナウアーと共にアルピーヌを離れた後、2024年1月にレーシングブルズのレーシングディレクターとして復帰していた。
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