レッドブル・RB20のアグレッシブなサイドポッド・ソリューションへの注目は、チームが冷却レイアウトにいくつかの興味深い変更を明らかにしことで、F1日本GPでさらに高まっている。このアップデート版には、これまでのライバルよりも一歩上をいくアグレッシブなサイドポッド ソリューションへの変更は含まれていなかったが、コックピット周りの配置には注目に値する微調整が加えられた。
レッドブルは今年、コックピット後方のガリー(溝)にインレットを設けた。こえはメルセデスが近年採用している高い位置にあるガリーを真似たので、すでに世間を騒がせている。しかし日本GPでは、さらに前方にインレットが設けられた。レッドブルは、各チームがレース前にFIAに提出するアップグレード申請書類の中で、この位置変更は技術的に「サイドポッドに取り付けられたプライマリー熱交換器」のためだと説明している。このインレット増設は、すでにいくつかのレースで追加パネルを使用しているように、チームがアウトレットエリアを完全に閉鎖し、効率向上と下流域でのエアロ効果に貢献するためでもある。レッドブルのチーフエンジニアであるポール・モナハンは、この変更の動機について、インレットを設置する場所を決めるのに多大な労力を費やしたと説明した。なぜなら、最も大きな費用対効果をもたらすものを見つけることが鍵だったからである。「インレットを作ろうとするとき、圧力がほとんどかからない場所にインレットを設置するのは本当に馬鹿げている」とモナハンは語った。「だから、ラジエーター冷却を最も効率的にするために、最も圧力の高いインレットを改良して選ぼうとしているんだ。それが、インレットをリパッケージした理由だ。それは我々に報酬をもたらす」チームは常に、冷却を強化することによるエアロの妥協と戦っているが、モナハンは、インレットを追加したのは、レース序盤にチームが発見した問題への対応ではないことを明言した。その代わり、この変更はRB20が怒涛の走りを見せる前に合意していたアップグレードの一環だと彼は説明した。「実際には、プレシーズンテストでホイールを回す前にそれは行われていた」とモタハンは語った。 「つまり、これはパフォーマンスの小さな向上としてそのまま残されていた。問題は、フライアウェイシーケンスで実際にそれをマシンに乗せることができるのかということだった」「我々はそれを見て、『できる』と思った。いくつかのパーツを作ってオーストラリアに送ったので、一部はオーストラリアから始まった。残りをここで手に入れた」新しいフロアと改良されたブレーキサイドポッドインレットと同様に、レッドブルはフロアにも修正を加えた。これには、フロアエッジウィングへの流れを改善するために、微妙な表面の変更とキャンバーの増加が含まれる。これらの変更が連携して、適切なレベルの安定性を維持しながら、より多くのダウンフォースを提供するのに役立つ。モナハンは「ビジュアル的にはかなり印象的なもので、アップグレードの規模という意味では、アップグレードを行うきっかけになるようなものだ 」と付け加えた。フロア以外にも、レッドブルはフロントブレーキのインレットダクトとアウトレットダクトのサイズも縮小している。これは鈴鹿のブレーキエネルギー要求が低いことから可能になったもので、以前のレースでチームが行っていたように、ダクトを単に空洞化するよりも、ここでの配置を小さくする方が効率的だ。
全文を読む