レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、2022年F1イタリアグランプリの決勝を振り返った。マックス・フェルスタッペンはグリッド降格ペナルティとレース終盤のセーフティカーを乗り越えてポールシッターのシャルル・ルクレール(フェラーリ)を上回り、セーフティカー先導のフィニッシュとなったイタリアGP決勝で会心の勝利を挙げた。
グリッド後方からスタートしたセルジオ・ペレスはブレーキトラブルで序盤からピットストップを強いられながらも挽回し、6位とファステストラップポイントを獲得した。モンツァ初制覇を果たしたマックスはシーズン11勝目を挙げてドライバーズ選手権のリードをさらに拡大。ルクレールに116ポイント差をつける335ポイントを手にした。合計210ポイントを獲得したチェコは4位ラッセルから7ポイント差の3位に踏み留まった。コンストラクターズ選手権ではオラクル・レッドブル・レーシングが2位フェラーリとの差を139ポイントまで広げ、3位には371ポイントでメルセデスが続いている。「レースが再開されれば良かった。セーフティカー先導で優勝を決めたくなかった」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「レースを再開できる時間は十分に残っていたはずだが、セーフティカーがジョージ・ラッセルの前に出てしまったことで進行に遅れが生じてしまった」「いずれにせよ、私たちには1ストップ戦略で走り切れるペースがあったと思う。チェコは、フラットスポットで激しいバイブレーションが生じ、デブリがダクトに入って出火してしまったためにレース序盤でピットインを強いられたが、そこからのリカバリーは素晴らしかった。チェコはファステストラップを獲得し、彼にとってもチームにとっても非常に重要なポイントが得られた」「マックスはまたも印象的なパフォーマンスを見せてくれた。他のチームが最速のマシンを手にしていても、今日のマックスは止められなかっただろう」「シーズンを通じてチーム全体が非常に高いレベルでパフォーマンスを発揮している。今週末のパフォーマンスは見事だった。昨日は予選で若干妥協したが、それが奏功した。シンガポールやそのあとのレースでもさらなるチャレンジが待ち受けているので楽しみにしている」「理由を説明するまでもなく今週末は厳粛なムードの中でのレースとなったが、女王陛下の徽章をマシンノーズに付して優勝できたことを嬉しく思う。この勝利をエリザベス女王陛下の生涯と思い出に捧げる」